特集
2010.09.28 15:29 SAPIO
別にセックスレスでもいいでしょ? と考える女性たちの本音
これまで「性」に関する情報をあまり話題にしてこなかった女性ファッション誌などにも「セックス特集」が広がっているのが最近の特徴だ。そこで語られることが多いのは「セックスレス=悪」という図式だが、当の女性たちは、もっと冷静に見ている。自身の生活体験をもとに、15年間で延べ3000人の主婦を取材し、現代家族のリアルな問題を描き出すノンフィクション作品や小説を多数執筆している作家の石川結貴氏が、女性たちの本音を紹介する。
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当の女性たちは、セックスレスを問題視する風潮をどう見ているのか。
「私を含め、周囲の奥さんたちはみんなセックスレスですよ。そっちのほうがノーマルだと思ってるので、今でも夫婦でせっせとエッチしてる人が信じられない」 横浜市に住む主婦(45)は苦笑する。公務員の夫(48)と結婚して18年、子どもは高校生と中学生だ。セックスレス歴は15年にもなり、「下の子を妊娠して以来まったくなし」という状態だ。
「子どもが小さいときは川の字で寝ていたし、大きくなればふすま一枚隔てて勉強してるわけでしょ。そんな環境で、体位や愛撫の研究なんてできるわけがない(笑)。日本の夫婦は基本的に男と女じゃなく、お父さんとお母さん。でもそれで家族として安定しているんだから、別に問題ないでしょう。ウチはセックスレスでも夫婦仲はいいですよ。休日は一緒に買い物したり、結婚記念日のプレゼント交換は欠かさないし」
彼女のように、日常生活をともにする夫は男ではなく、「家族」だと考える妻は少なくない。
東京都に住む自営業の女性(36)は結婚5年目。会社役員の夫(41)との間に子どもはなく、3年前からセックスも「自然消滅」した。
「気づいたらしてないなぁ、って感じで、特に理由はありません。セックスレスで困るという気持ちもないですね。二人とも仕事が忙しいし、飲み会や友人とのつきあいも多い。セックスするヒマがあるなら、もっと個人的な時間を充実させるか、そうでなければゆっくり寝たほうがいい」
彼女の場合、セックスのあるなしより、夫からの生活面、精神面でのサポートのほうがよほど夫婦の絆を実感するという。
夫は料理や掃除といった家事を率先してこなし、相談事には的確なアドバイスをくれる。そんな優しさに「心の快感」を覚えるし、「頼りがいのあるお兄さん」のような存在で、裸を見てもまったく性的なものを感じない。
このままセックスレスがつづけば当然子どもは生まれないが、「それでもいい」と屈託がない。
「子作りのために排卵日をねらってセックスするとか、そういうなまなましいのはちょっと……。まして、夫婦が肉欲全開でむさぼりあう、なんてドン引きしちゃいます。主人とは人生のよきパートナーとして、お互いを高めたり、癒しあう関係でいたい。それはセックスがなくても、十分可能だと思うんですよ」
※SAPIO2010年9月29日号
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