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2011.01.11 17:00  週刊ポスト

30歳まで自慰行為をしたことない男に「情けない」と喝!

 日本初のポルノ女優起用で国民を虜にした書『HOW TO SEX』(1971年・KKベストセラーズ刊)。著したのは、奈良林祥(享年83)氏。氏は1919年に東京に生まれ、東京医科大学を卒業。1961年から主婦会館生活相談室長を務め、結婚カウンセラー業に専念した。

 250万部というメガヒットとなった『HOW TO SEX』は、眩い裸体のカラー写真とQuestion1から24までの見出しがつく軽妙なセックス解説本で、中高生に圧倒的な支持を得た。大きいペニスはいいのか。性感帯はどこ? なぜうまく入らない? お産すると膣はゆるむの? 女は声を出さずにセックスできないの? 正常位でしか感じないのはなぜ? 自慰の害悪についての項もある。

 みな、悩んでいた。どうしてこう、チンポコが立ってくるのか。どうしてこう、こすったりしごいたりしたくなるのか、どうしてこう、毎日毎晩だ。きっと、体は弱り、頭も悪くなるんだろうな。けど、やめられねえ。

 そこへ、著者の奈良林祥先生は、それまでの〈オナニー有害論〉をあっさりくつがえしてくれた。 そして、30歳になるまで自慰をしたことがない男のQ(質問)に答える。「結婚を目前にしてまだ自慰がやれないというような情けない男は、結婚式の日取りを先に延ばして、来る日も来る日も、自慰にこれ、つとめる必要がある」――やれ、安心。やったっていいんだ。

 また、別のQ。妻は女のくせに自分から私の体に刺戟を与えようとします。お前は色情狂かと注意を与えました。師、答える。「性の交わりの中で最も人間臭い部分、それが愛撫の交流である」「愛撫こそが、実は性交の中心であり、愛撫の充実が真の性の交えるよろこびを生む」「よろこびを思い切り表現し合い、思う存分うれしがる二人が、とどのつまり到達するのが性器の結合」

 ドクター・奈良林祥の〈性〉哲学は、男と女ふたりのこの〈よろこび〉を語ることにあったのだ。

※週刊ポスト2011年1月21日号

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