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2011.04.09 07:00  女性セブン

被災地・大船渡の壮絶な光景 子供抱いたまま亡くなった母親も

 東日本大震災の翌3月12日早朝に救助要請を受けて、岩手・大船渡へ向かった災害救助犬の調教師・村田忍さん(39)が、災害救助犬のレイラとともにそこで見た壮絶な光景を語った。

 * * *
 瓦礫の山をひたすら進んでいくうちに、海岸線沿いに出たんですね。そこからはもう…このような表現をしていいのかわかりませんが…テレビのニュースで水質汚染で大量の魚が死んで浮いているところを見たことがあるんですが、それが魚ではなく人間だった、というような光景です。

 多くの人が服を波に剥ぎ取られ、裸の状態でした。手や脚がないご遺体もありました。瓦礫の中から必死に助けを求めるかのように、手だけを突き出して伸ばしている遺体も見ました。その手だけで雄弁にメッセージを送っているようなんです。助けてくれ…って。

 そうかと思えば、津波に襲われ、車の中で息絶えた人たちは、服もそのままだし、体のどこにも損傷がなく、眠っているだけじゃないかしら、と一瞬思うくらいでした。車の中で子供を抱いたまま亡くなっているお母さんも見ました。最後の最後までこの子を助けてほしい、きっとそう願ったのでしょう、つらいお顔をしていました。子供を助けられない親の苦しみが伝わってくるようでした。そして、子供は必死でお母さんにすがりついたまま…こわかったでしょうね。

 現実の、この世のできごととは思えませんでした。2日間、ほとんど不眠不休で働いたレイラは足を切ってけがをしていましたし、大船渡から自宅に帰るとぐったりと倒れてしまいました。

※女性セブン2011年4月21日号

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