特集
2011.06.21 15:59 週刊ポスト
男の快感10倍といわれる女の絶頂 実は精緻なデータなし
性にまつわる謎として、男と女のオーガズムはどう違うのか、というものがある。
これには1976年にアメリカで行なわれた興味深い研究がある。大学生男女に、具体的な性器の描写をせずに、自身のオーガズムがどんなものであるのか書いてもらった。すると研究者たちは、女が書いたものか、それとも男が書いたものか、全く判別ができなかったのである。
その時の例として、「体の内側がこわばり、爆発、そして温かみと平静さが訪れた」「すべての緊張からの完全な解放。胃と背中の筋肉が収縮する」などの表現が見られた。男女とも、オーガズムの説明は肉体的感覚において共鳴するものだったのだ。
一方でこれまで、一部研究に基づき、女性の快感は男性の10倍ともいわれてきた。研究者によっては、女性のオーガズムを男性に与えるとショック死してしまう危険性がある、とまで述べている人もいる。しかしこのことに関しては、実はいまだ精緻に測定したデータがないというのが実状だ。
オランダ・フローニンゲン大学の研究チームが2005年、女性13名、男性11名の協力を得て、それぞれがパートナーとオーガズムに至るまでの脳の状態をスキャン装置によって詳しく調べた。この実験では、男性の「致命的な欠陥」が明らかになった。男性たちがオーガズム状態にある時間は、女性と比べてはるかに短く、装置が解析するのに必要な2分間に満たなかったため、測定不能となったのである。男性のオーガズムは、女性と同じ絶頂を垣間見ていたとしても、その時間はあまりに短すぎるのかもしれない。
※週刊ポスト2011年7月1日号
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