特集
2011.07.05 15:59 週刊ポスト
産婦人科女医 陰毛は性感帯の一つなので剃るべきでないと指摘
巷では、アンダーヘアを全て脱毛する「ハイジニーナ」と呼ばれる女性が急増している。欧米のセレブたちの間で流行ったのがきっかけというが、産婦人科医の池下育子医師は、「それでは毛が本来果たすべき役割を果たせない」と警鐘を鳴らす。
* * *
女性の陰毛の生え方は千差万別ですが、大きくは「逆三角形」「長方形」「台形」「楕円形」「無毛」の5つのパターンに分類できます(仰向けに見た場合)。また、生える範囲も、恥丘からクリトリス周辺までという人から、肛門を超えてお尻まで生えている人まで様々です。
私が30年あまりの診療で見てきた限りでは、日本人の女性では、お尻のほうまで陰毛が生えている人が多いですね。皆さん、他の人より濃いのではないかとか不安になる方も多いのですが、ほとんどの場合、心配するようなことはありません。
陰毛が生え始めるのは第一次性徴期で、生理の始まる2~3年ほど前。10代前半からという女性が多い。生え始めの頃は柔らかな毛で、しだいにゴワゴワした縮れ毛になっていきます。
陰毛には、クリトリスや膣にダイレクトに衝撃が加わらないようにする、クッションの役割があります。縮れているのはそのためで、直接外的刺激やウイルス、細菌を膣内に入りにくくし、性感染を防ぐ役割も果たしているのです。妊娠・出産という観点から考えると、剃らないほうがいいでしょう。
また、陰毛は性感帯の一つでもありますから、その点でも剃るべきではないといえます。性的な刺激が高まると、女性は濡れてきますが、実はそれより前に陰毛が立ちます。陰毛の毛根部分には「立毛筋」という小さな筋肉があり、性的な刺激を受けると、大脳が立毛筋を収縮させるように指令を出して、陰毛を立たせるのです。
外性器に対する直接的な刺激だけでなく、好きな男性に肩を抱かれるなど、聴覚や視覚に訴える刺激などによっても、鳥肌が立つように、陰毛が立ちます。
とくに恥丘部分は各種の感覚受容体が集中していて、下半身で一番反応が出やすい部分です。リズム現象といって、女性たちがセックスを学習していれば、男性が陰毛に触れるだけで「その先の快感への期待」から、陰毛が立つ。その意味では、クリトリス以上の性感帯だともいえます。
※週刊ポスト2011年7月15日号
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