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2011.07.29 15:59  週刊ポスト

かつて彼氏の「長さ測定棒」を付録にした女性誌が存在した

 かつて『微笑』『新鮮』という女性誌があった。性を赤裸々に語った女性誌のさきがけとして知られるが、どんなエピソードがあったのか。作家の山藤章一郎氏が報告する。

 * * *
『微笑』の姉妹誌、月刊『新鮮』。この雑誌は『微笑』と同様、女性権の拡張とともに破天荒な傑作企画を次々問う。原寸大ペニスの絵を「小ぶり、標準、大ぶり」の3種で示し、タイトルは、「彼の『長さ測定棒』と口使い」。

 まずいちばん外側の線を切り取り、ペニスの長さをはかってください。ついで1から10までのペニスの位置に、舌や口を図の通りに当ててください。

 たとえば4、カリの場所。「唇をつけて吸いあげ、舌先で先端や尿道口をくすぐる。そのまま喉いっぱいに含んで」とある。

 凡百の〈ウーマン・リブ〉を先導する理屈より、女が男を〈あそぶ〉具体として、大評判を呼んだ衝撃企画だった。本号は完売した。長さだけではない。「彼の『太さ測定唇』と呑み込み舌使い」もついている。

 アメリカで初の女性宇宙飛行士が誕生した年である。「細めの彼用」「標準の彼用」「太めの彼用」を図示して「(1)“唇”の中の内円をくり抜きます(2)勃起した彼のモノを太さがいちばんピッタリの“唇”に挿入(3)あなたは“唇”の反対側に突き出たペニス部分をフェラチオしてください。彼はもう1人のあなたになめられている感じがして大興奮!」と勧める。

 これでもまだ飽き足らない。ペニスの握り方を18枚の写真で明かし、たとえば「感じる先端片手ワザ」「硬度倍増! タマ愛撫」「たちまち爆発、三所攻め」と懇切きわまりない。さらにある。

「あなたの口で、指で、乳房で……彼が夜通しイキリ立つ62技巧」と全裸美女がグラビアで熱演し、「撮影場所のこのホテルへあなたを半額優待!」と念入りである。『膣快感! 深く果てしなくイク女』の特集もある。

 これを女の性の解放だと解釈する人もいれば、さらなる男への従属と断ずる人もいた。

 日本のウーマン・リブを主導してきた鍼灸師の田中美津は「女の解放は性の解放」を、運動のテーマとし、女たちへ訴えるパンフにラディカルなタイトルを掲げた。「便所からの解放」「男にとって女とは」と問い、「母性のやさしさ=母、性欲処理機械=便所のふたつのイメージがある」と看破して、女性蔑視の風土を告発した。

※週刊ポスト2011年8月5日号

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