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2011.08.22 15:59  週刊ポスト

一年が365日になったのは「快楽味わう日」を5日増やしたから

日本の古事記には、イザナギの神とイザナミの神が性交によって日本の島々を生み出す「国産み神話」があるが、古代エジプト神話でも、同じように神々はセックスによって世界を形成していった。そして古代エジプト人は、神に近づき、同化したいという願望から、神々のセックスを壁画などに描いたとされている。

『ゲブとヌトの壮大な交わり』もその一つだ。紀元前1025年頃のものとされ、現在は大英博物館蔵。大地の神ゲブと天空の女神ヌトは、いつも熱烈に抱き合っていたが、父である大気の神シューによって引き離され、天と地が分かれた。絵はその場面を表わしたものだ。

ゲブとヌトは、兄妹ながら愛し合う夫婦だった。太陽神ラーは、360日(エジプト神話では古くは1年は360日とされた)のうち一日も子供を産むなと二人に命じたが、二人をかわいそうに思った書記の神トトは、それまで日数計算に入っていなかった5日間をひねり出し、その間、禁じられていた快楽を味わえるようにしたという。こうして、1年は365日となった。

なお神話に従い、古代エジプトの君主ファラオも、姉妹と結婚することが信仰上、当然のこととされた。

さらに、神も人も、ファルス(ペニス)を剥き出しにしていたのがこの時代の特徴である。ファルスはあらゆる存在の発生を表わす自然のシンボルであり、隠す必要などなかった。壁画などに描かれるファルスも当然、雄々しく屹立していた。

※週刊ポスト2011年9月2日号

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