ライフ

多重債務者は夢や希望を持つための能力が低いと脳科学者分析

 お金と脳には、どのような関係があるのだろうか? 『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)でおなじみの脳科学者・澤口俊之氏が、お金持ちになりたい人が知っておくべき脳とお金の関係について解説してくれた。

 * * *
 お金が嫌いという人はまずいません。ヒトは幸福感が高まらなくても、お金を求め続けてしまう傾向にあります。

 この欲望が強すぎると中毒症状が出て、何事もお金に関係しないと、行動に移さないようになってしまいます。そして薬物中毒同様、お金が手元にないと、いてもたってもいられなくなるのです。

 しかし当然ながら、お金中毒になったからといって、自ずとお金がはいってくるわけもありません。仮にはいってきたとしても、お金はさまざまな事柄と関係しているので、例えば、お金=物という考えが強ければ、お金を得るたびに買い物に走るでしょう。また、お金=異性という考えが強い人なら、相手に貢いで歓心を買おうとしたり、男性なら風俗に通う人もいるかもしれません。

 結局、お金は手元に残らず、ますます中毒症状を悪化させます。そうして引き起こされるのが、「多重債務」の問題です。収入に見合った支出をせず、より多くのお金を求め、借りて、その結果、多重債務になり、収拾がつかなくなるという状態です。

 多重債務は大きな社会問題でもあることから、“多重債務をする人の脳はどうなっているのか?”という研究が行われ、その結果、いくつかの特徴が明らかになりました。

 そのひとつが、「多重債務脳」の脳内報酬系は、お金報酬によって通常の人以上に活性化するということです。お金を得る、持つ、使うことで強い快感を得るので、無理をしてでもお金を持ち、使う行為を繰り返してしまうのです。

 もうひとつは、将来の「夢」や「希望」を持つためにとても重要な「展望記憶(未来記憶)」という能力が低いということです。

 展望記憶の能力が低いと、現在の行動が、将来にどんな影響を与えるかがよく考えられないため、直近の報酬に左右されやすくなってしまうのです。

 お金中毒におちいることなく、正しくお金とつきあっていくためには、

●幸福はお金で買えないことを自覚する 

●将来に向けた夢や目的をしっかりと持つ   

 ということが重要で、それがお金持ちを目指すための第一歩といえるでしょう。

※女性セブン2011年10月20日号

関連記事

トピックス

真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
優勝11回を果たした曙太郎さん(時事通信フォト)
故・曙太郎さん 史上初の外国出身横綱が角界を去った真相 「結婚で生じた後援会との亀裂」と「“高砂”襲名案への猛反対」
週刊ポスト
伊藤沙莉は商店街でも顔を知られた人物だったという(写真/AFP=時事)
【芸歴20年で掴んだ朝ドラ主演】伊藤沙莉、不遇のバイト時代に都内商店街で見せていた“苦悩の表情”と、そこで覚えた“大人の味”
週刊ポスト
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
韓国2泊3日プチ整形&エステ旅をレポート
【韓国2泊3日プチ整形&エステ旅】54才主婦が体験「たるみ、しわ、ほうれい線」肌トラブルは解消されたのか
女性セブン