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2011.11.06 15:59  週刊ポスト

「人体のなかで唯一、性的興奮のために特化した器官」とは?

女性医療クリニック・LUNAグループ理事長で、女性性機能障害(FSD)に関する造詣が深いことでも知られる、泌尿器科の関口由紀医師は、「人体のなかで唯一、性的興奮のために特化した器官」とも言われる器官もあるという。以下、関口氏の解説だ。

* * *
女性版ペニスとされるクリトリス。ペニスと同様、“朝勃ち”もすれば、包茎になることもあります。一般的には男性でいう仮性包茎の程度ですが、稀に、クリトリスが小陰唇と癒着して完全に埋まっているケースがあるのです。いわゆる“突起”の部分がないという状態です。

クリトリスは女性器のなかでもっとも敏感とされ、「人体のなかで唯一、性的興奮のために特化した器官」ともいわれています。

また、女性ホルモンの影響が現われやすい器官でもありますので、これまで突起部分が埋没している場合は性生活とは疎遠になっているのだと、私は考えていました。

ですが、必ずしもそうではなかったんです。私が接した女性は、完全に埋没していても「性生活はとても充実している」と話していました。驚きでしたね。

包皮に覆われた3~4センチほどの突起部分(陰核亀頭)から小陰唇、膣壁の上部へと伸びる海綿体組織までを含めて、クリトリスと呼ばれます。性的興奮を受けると突起部分が勃起し、さらに膣まで快感が深まっていくのです。

そのため充実した性生活には欠かせない要素として、私は女性の快感の7~8割はクリトリスによるものだと、考えています。

ですが、この場合はクリトリスが埋没してしまっているので、クリトリスから快感が得られない代わりに、乳房への愛撫に敏感になる、挿入時により感じやすくなるなど、他の器官の感覚が研ぎ澄まされるようです。目隠しをすると聴覚が敏感になるのと、同じ理屈ですね。

快感を得る器官が特定されているのではなく、補完しながら全体で成り立っている。女性器の奥深さをまたひとつ学びました。

※週刊ポスト2011年11月11日号

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