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コラム

2012.05.12 00:00  SUUMOジャーナル

【スイーツ番長presents:パティシエのいる街には幸せが住む】Vol.37 オークビレッジ カフェ&パティスリー/柏の葉キャンパス

SUUMOジャーナル

秋葉原駅からつくばエクスプレスで27分、柏の葉キャンパス駅周辺は、豊かな自然、歴史あるコミュニティ、東京大学柏キャンパスなどといった最先端緑園都市の未来モデルとして、千葉県、柏市、三井不動産などが共同で「柏の葉国際キャンパスタウン構想」を策定、官民の連携による街づくりが進められている。
そんな中、土地固有の自然環境を地域資源として活かした環境共生型の都市づくりの一環として、2012年4月24日にグランドオープンしたのがオークビレッジ柏の葉。柏の葉キャンパス駅から徒歩1分に立地し、約10,000㎡(約3,000坪)という広大な敷地の中で「食と農」を大切にした「オーガニックライフスタイルコミュニティー」を実現。「体験型貸農園」や近隣農家での新鮮な収穫物が並ぶ交流の場「マルシェ」、農園をステージとしたオリジナル挙式の「ウェディング」、安心安全なオーガニック野菜を使った「リストランテ・ディ・オークビレッジ」などがそろい、充実した時間と体験を感じられるアグリツーリズムを提供している。

スイーツ番長(以下、番長)「カフェからテラス越しに農園も見渡せて、ここが駅から60秒の場所とはとても思えませんね。オークビレッジ カフェ&パティスリーはどんなコンセプトのお店ですか?」

笹垣朋幸シェフ(以下、笹垣)「国内外から高い評価を得ている山形県のイタリアン・レストラン“アル・ケッチァーノ”奥田政行シェフがメインダイニングの“リストランテ・ディ・オークビレッジ”をプロデュースし、フレッシュな野菜をたっぷり用い、食材を大切にしたオリジナル料理“カッシーナ キュイジーヌ”というスタイルを創造しています。カッシーナとはイタリア語で農家のこと、直訳すると”農家の料理”です。そんな思想の元、農園が見えるパティスリーというコンセプトにて、オークビレッジ敷地内や近隣農家でとれた野菜や果実を使用したプチガトーやフィナンシェ等をご用意しています。」

番長「野菜でスイーツをつくるというのは、いろいろとご苦労があるのではありませんか?」

笹垣「野菜も果物も同じ農産物ですから、奇をてらわずにフランス菓子の技法で美味しいモノをつくるように心がけています。」

番長「どうして野菜スイーツをつくられているのですか?」

笹垣「僕は高知県出身で、今でも地元で“マンジェ・ササ”というパティスリーを営んでいます。土佐の漁師町に生まれ、魚に限らず野菜でも果物でも地元で採れたものを毎日食べるというのは、子どものころからごく当たり前のことでした。食というのは本来そういった地産地消の営みだったはずですが、近年、地元は過疎化が進み、農産物の生産高も減少しています。僕は原点に立ち返り、果物でも野菜でも地元で採れる“良い葉物”を積極的にお菓子の素材として用いてみたのです。料理の世界では当たり前のことなのですが、お菓子の世界ではまだまだこういったことは難しいようですね。」

番長「だからショーケースを見ても違和感がなく、むしろ美味しそうなのですね。野菜名の付くケーキが並んでいるから季節感もあり、彩りもにぎやかで楽しいですね。お菓子に躍動感を感じます。」

笹垣「野菜を素材につかうことで、お菓子づくりに色んな発見があり楽しいですよ。例えばホウレンソウという苦味やアクのある野菜には、クロスグリのような強い酸味が合うとか。」

番長「高知市のお店とオークビレッジを往復する日々とお聞きしましたが、笹垣シェフから見て“柏の葉キャンパス”の魅力はどんなところですか?」

笹垣「スマートシティという、その土地本来の環境を活かした、創エネ・省エネ・蓄エネ、次世代交通システム、資源循環システムなどを整備している街づくりには本当に驚かされます。身近なところでは、電気自動車や自転車などのシェアリングシステムですね。」

「ふるさと」を原点とするお菓子作りを続ける土佐のシェフが、未来都市を掲げるニュータウン”柏の葉キャンパス”で都市近郊型の「ふるさと」づくりにパティスリーとして挑む。その姿に環境共生型と掲げる未来都市の理想の姿が表れているように思えた。

●ほうれん草とカシスのショートケーキ(360円)

シェフが高知の野菜ケーキを手掛けたときの最初の一品だ。日本人が慣れ親しんだショートケーキに野菜を落とし込んだ歴史に残る一品。ホウレン草のアグリグリーンとカシスパープルのマリアージュがお客の目と舌を魅了する。

●生姜のフロマージュブラン(380円)

シェフの出身地高知県は生姜の名産地。ヨーグルト(乳酸)風味のレアチーズケーキ。爽やかな味わいは、どこかホッとする美味しさ。

●柏自慢(360円)

柏市産米「ふさこがね」からつくられる「純米酒柏自慢」を使用した生地とムースのサンマルク仕立てのケーキ。酒という発酵の仕業が、まるでチーズケーキの様な美味しさを奏でる。

シェフお気に入りスポット 「今採り農産物直売所 かしわで」
「純米酒柏自慢」の原料米「ふさこがね」の生産者さんたちなどが、地元農家の活性化と地域住民のコミュニティとして立ち上げた直売所。生産者の顔が見える、安全でみずみずしく美味しい農産物は、近年評判となり、市外からも訪れる客がいるほど。オークビレッジでも積極的にこちらに並ぶ野菜をとりいれている。
所在地: 千葉県柏市高田100番地
Tel. 04-7141-6755
HP:http://www.kasiwade.com/
笹垣朋幸シェフProfile
1970年高知県に生まれ18歳より調理師を志す。高知第一ホテル、新阪急ホテル、高知パレスホテルを経て1997年前身となる「季節のケーキ フリュイティエ・ササ」を開業。翌年11月にマンジェ・ササをオープンし2002年には「レストラン」も開業する。2012年オークビレッジ カフェ&パティスリーのシェフパティシエに就任
マンジェ・ササ
HP:http://m-sasa.com/
ShopData  
オークビレッジ カフェ&パティスリー
千葉県柏市若柴173-8 柏の葉キャンパス151街区B棟-SB-4
Tel. 04-7170-1366
営業時間11:00~20:00 月曜定休(月曜日が祝日の場合は翌火曜日)
つくばエキスプレス柏の葉キャンパス駅より徒歩1分
HP:http://www.ov-k.jp/marche/
農園を見渡しながらゆっくりと寛げるカフェには、地元の食材を使用したワンプレートのパスタなども用意。店内はランチを楽しむ人々でもにぎわう。

(取材、著、写真:スイーツ番長 / 取材、データ記事:蓮沼ちひろ)

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