急激大進化中のスマートフォン。でもiPhoneとAndroid、どう違うの~? キャリア別の特徴を教えて~。携帯ジャーナリストの石川温さんに解説してもらった。
まずは、音声アシスト機能から。iPhone4Sに搭載されている音声アシスト機能『Siri』とNTTドコモが提供する無料アプリ『しゃべってコンシェル』。
マイクに話しかけるだけで電話をかける、メールを作成する、スケジュールを管理する、天気予報なども調べることができるSiri。しかし、まだまだ問題点も。
「『新宿のレストラン』と話しかけても“私には理解できません”と返ってきたり、まだまだ日本向けに対応しきれているとはいえません」(石川さん・以下同)
その点、NTTドコモがはじめたサービス・しゃべってコンシェルはさまざまなニーズにこたえてくれる。
例えば同じように「新宿のレストラン」と話しかけると新宿のグルメ情報を表示。こちらも音声に反応し、メール作成や電話をかけることもできる。
一方、Siriは反応が話題に。
「例えば“大好き”と話しかけると、“どうせほかの携帯電話にも同じことをいっているんでしょう”などユニークな答えが返ってくるんです。さまざまな情報を知りたいと思うなら『しゃべってコンシェル』ですが、Siriは遊び心があって別の楽しみ方ができます」
続いて、iPhone4SとAndroidそおもそもの比較。最新機種、iPhone4SはSiriなどの機能が搭載されたほか、カメラ機能もバージョンアップ。
「アンドロイドスマホのカメラは露出が変えられたりできますが、やや上級者向け。それに比べiPhone4Sは設定を変えなくてもピントの合ったきれいな写真を撮ることができるんです」
ただし、いますぐ買うのは考えたほうがよさそう。
「そろそろiPhone5が発売されるという噂も。またアンドロイドのほうも、NTTドコモから中高年向けの『らくらくホン』のスマホ版が発表。各社、夏は高性能なスマホを発売してくるでしょうから、いまスマホに乗り換えようと思っている人はもう少し待ってみてもいいかもしれません」
最後に、SoftBankとNTTドコモ/auでは、どのキャリアを選べばいいのだろうか。
スマホや携帯電話の電波がつながりやすい周波数帯のプラチナバンドをソフトバンクが今年2月に獲得。プラチナバンドは電波の質がよく、室内や建物の陰、山間部でも届きやすいといわれる。NTTドコモ、auはすでに保有している。これまで「つながりにくい」といわれてきたソフトバンクもこれで問題解消。
「ただ、ソフトバンクのプラチナバンドサービスが開始されるのは7月からですし、導入されてもまだまだ基地局が少なかったりするので、いきなり改善されるとは考えにくい。それでもほかの2社にとって脅威であることは確かでしょう」
夏の新機種も続々と発表されており、3社のスマホ競争もこれからますます激化するとみられている。
※女性セブン2012年6月7日号