お金を貯めるには、やっぱりケチって節約する技術は重要。ケチと言えば大阪、ということで、大阪の女社長に“ナニワ女のドケチ術”について語ってもらった。
「そやね、やっぱり昔人間ですから、ティッシュとか、使い捨てには抵抗を感じますね。もったいなくて、ティッシュが買えないから、うちでは街中でもらったティッシュ使ってます。ボールペンももらったもん使います。だってタダですし。
そうそう、ペットボトルのお茶もね。うちで沸かせば安上がりだし、パック1つで何杯飲めるか考えたら、ペットボトルもよう買えません」
と話すのは、大阪・船場で年商1億円超の激安下着店「ファンデ ランジェリーショップ」を経営し、ナニワの名物社長としてテレビでもおなじみの津田綾子さん(76才)。
津田さんの店「ファンデ」では、包装はいっさいなし。津田さん自身が買い物するときも、「2円、5円払ってレジ袋は買えないわ」と、エコバッグを持参し、包装は断る。
「チケット屋さんにはよく行きますよ。電車の切符も図書カードも、マクドのチケットも買うてます。たとえ数十円でも、やっぱり大事なお金ですから。
ドライブが好きで、家族でよく出かけるんですけど、『このルートは10分余分にかかるけど100円安い』とかね、頭の中でコンピューターみたいにピピピッと計算して決めます。そうして浮かせたお金でおいしいもの食べるんですよ」
美容や健康にお金をかけるのもムダと感じる。
「健康法といえば、お風呂に入ったときに足から心臓にかけてぐーっと50回マッサージすること。歯磨きのときは2分くらいつま先立ちしてますね。やせたいんやったら、雑巾がけすれば、エステはいらないでしょ」
必要かムダかを素早く見抜くことが、津田さんの“貯まるコツ”。
「『安いものを買うのに1キロ歩く』なんて、私はしません。疲れた分ジュース飲んだら、何にもならんから(笑い)。つきあいのある商店やったら『まけて~』なんてネチネチしないほうが、『これはお買い得やで』とか教えてくれはる。
仕事着にしてるシャネルスーツ、50万円しますけど本当に丈夫で20年は着てます。裏地が破れたらクリーニング屋さんで縫ってもらう。目先のケチより、この方が結局お得とちゃいますか?」
※女性セブン2012年11月22日号