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石川遼 キャロウェイと7億契約の裏で気になるナイキの評価

「三井住友VISA太平洋マスターズ」で2年ぶりのツアー優勝を果たした石川遼(21)のヨネックスとのクラブ使用契約が、今年いっぱいで満期を迎える。デビュー以来5年間で10億円という大型契約は話題を呼んだが、来期以降はどうなるのか。水面下ではメーカーによる争奪戦が展開されていたが、10月末、スポーツ報知が「キャロウェイと年間7億円の契約」と報じた。
 
 なぜアマ時代から慣れ親しんだヨネックスとの契約更新がなされないのか。
 
「石川との契約は、ヨネックスにとってブランド認知には効果があったものの、クラブはもちろん、ウェアや小物でも、実は期待していたほどの販売増加には結びつかなかった。売れたのはせいぜいキャップぐらいでした」(ゴルフ誌記者)
 
 しかも石川側は、アンダーウェアはワコール、サポーターはコラントッテ、ゴルフ以外のウェアではナイキと契約を交わしていた。
 
「こうした動きを見てきた国内のメーカーは、ヨネックスに同情的だった。そのため、石川効果があるとしても契約には二の足を踏んでいるようです」(同前)
 
 そんな中、来季クラブ契約の最右翼と目されたのがナイキだった。石川も米ツアーを戦う上で、現地でメンテナンスサービスが受けられるとあって乗り気で、この1年間ナイキのクラブを試打していた。日本国内に販売促進につながる契約プロが少ないナイキは、当初10年間で100億円ともいう破格の条件を提示したとされる。ところが、
 
「キャディバッグを除いて、キャップやウェアに他の協賛企業のロゴをつけられないという、ナイキ側の出した契約条件がネックとなったようです。おまけに肝心の成績がパッとせず、石川は勝利から2年遠ざかっていたため、世界ランクも低迷。
 
 このままでは来年のマスターズはもちろん、メジャーや世界選手権シリーズへの出場も難しい。ナイキは世界ランク1位のロリー・マキロイに鞍替えし、10年200億円で契約すると見られている」(PGA関係者)

※週刊ポスト2012年11月23日号

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