芸能

Fカップ旅作家 海外で「そこしかない」とTバックに金隠す

「海外ではTバックに金隠す」とF乳旅作家の歩りえ子

 20代の若き乙女がバックパックスタイルで、しかも所持金150万円という超貧乏旅行で2年かけて5大陸90か国の“世界一周”ひとり旅! その最中の悲惨な体験の数々や下ネタまでもを著書『ブラを捨て旅に出よう』(講談社文庫)で赤裸々に明かしたFカップ旅作家の歩りえこ(31才)。殺されかけた恐怖体験や強姦未遂、Tバックの中にお金を隠すアイディアなど、型破りな旅行記について語ってもらった。

――海外で無一文も経験していますが、パニックにはならなかったんですか?

歩:もう、いつもパニックですよ、私。まず食べ物どうしようと思いますし、宿をどうしようとかいろんなことを考えちゃうんですけど、“ま、ちょっとやそっとじゃ人間、死なないだろう”っていう。前にテレビで、人は何日間食べずに生きていられるかみたいな番組を見たことがあって、まぁ10日ぐらいいけるだろうと(笑い)。そういうのがどっかで頭にあって、“どうせ死なないから大丈夫だ”っていうのがあるんですよね。

――じゃあ、“死んだらどうしよう”みたいなことは考えたりしなかった?

歩:死ぬときには死ぬ運命だと思っているので。例えば海外で何かテロとか、飛行機が落下したりとかいろいろ遭遇する可能性もあると思うんですけど、その時が私の最後なんだなって思って毎回旅するようにしています。いろんな不安はありますけど、日本にいてもそれは同じだと思うので、あまり考えないというか。旅のプランも何も決めないですし、いつも自然に身を任せていますね。

――いちばん恐怖を感じた体験は?

歩:やっぱりアルゼンチンの首絞め強盗に遭ったときは、“もう死ぬ”って思ったし、“ああ死にたくないな”って初めて思いましたね。

――その強盗に対してとっさに猫パンチって、普通は出ないですよね。

歩:ほんとになんでか分からないんですよ。以前、キックボクシングの教室に通っていたときに、“反射的にやれ”みたいな特訓をしてたんですよね。それで出たんだと思うんですけど。気配がなく後ろから来て、首を締め上げて体を持ち上げられて、振り返ったらもう自分の手が出てたみたいな。

――危ない状況だった?

歩:まあ結局、命の危険はなかったですね。ムチウチですね。首が全く動かなくて、何も飲みこめない状態でしたね。

――それ以外にも食堂の残り物を食べて食中毒とか下痢とか、いろいろ過酷な体験も。

歩:下痢はもう“日常茶飯”というか、インドとかではもう避けて通れない感じですね。汚い話ですけど、上からも下からも出ちゃうんですよ。それこそ“死にそう”って思いました。2日間くらい宿から出られなかったときもありましたし。

――トイレ事情はどうなんですか?

歩:汚いし流れないトイレばかりで、中にはボットン便所が主流だったりするんですけど、ボットン便所のほうが臭いけどまだマシというか。全く使えない水洗では、流すと溢れ出てくるので、それだけは勘弁してと思いましたね。野原でするほうが、ほんとに衛生面でもよかったです。人がいない砂漠で美しい星空を見ながらのトイレは、もう最高でした。

――Tバックの中にお金を隠していたというのも斬新でしたけど、オリジナルのアイディアですか?

歩:そうですね。もうそこしかないと思って。そこだと本当に安全です。

――身ぐるみはがされたりとかは?

歩:全くないです。バッグは危なくて狙われるんですけど体に身につけていないものは全部奪われると思ってるので。体を奪われることってレイプ以外にありえないじゃないですか。私はほんとにそういう経験がないんです。そこだけはすごく運がよかったなと思って。

――でも、レイプ未遂2回というのもサラリと書かれていて衝撃でしたが…。

歩:中東では、どんなことがあっても最後まではしないだろうなって思っていました。でも、例えばアメリカとかヨーロッパとかアフリカでそういうことがあったら、コンドームをいつでも渡せるように、お守り袋の中に入れてました。それは想定していて、ほんとにヤバイときには絶対すぐ出そうと思っていたんです。結局、そのお守りは一度も使うことがなかったのは本当に運が良かったです。

――海外での危機回避術があったらぜひ教えてほしいです。

歩:汚い格好をするのがまず先決ですね。それと何かお守りとか、女性ならもしものためにコンドームとかを用意しておくと、意外と遭わないもんですよ。人間、用意しておくと使わないけど、用意してないと必要になったりするものじゃないですか。私がお守り袋の中にコンドームを隠し持ってるのは、絶対自分の体を守ろうという願掛けの意味もあって。だから被害に遭わなかったのかなって。これはオススメします。

 あとやっぱり襲われたとき、本当にやばいと思ったときには無抵抗。私の場合は殴っちゃったのでマズかったんですけど、人が見ているところでは抵抗しなければ、物を盗られるだけで殺されることはないと思うので、絶対に抵抗はしないことです。あとは早朝と日没後は歩かない。明るくても人がいないと危ないです。とにかく人で賑わっているところに行く、極力ひとりにならず、現地人とつるむってことでがいちばんです。

【歩りえこ(あゆみ・りえこ)】
1981年9月22日生まれ。東京都出身。清泉女子大学卒業。女優、ラジオパーソナリティー、レポーター、グラビア、写真家、旅作家としてテレビやラジオ、雑誌とボーダレスに活躍する。学生時代に所属していたチアリーディング部で全国優勝し、全米選手権大会に招かれ海外を初体験したのを機に海外旅行に興味を持つ。2005~2007年の2年間で5大陸90か国を訪れ、世界一周を果たす。

関連キーワード

関連記事

トピックス

自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【入浴中の不慮の事故、沈黙守るワイルド恋人】中山美穂さん、最後の交際相手は「9歳年下」「大好きな音楽活動でわかりあえる」一緒に立つはずだったビルボード
NEWSポストセブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《倍率3倍を勝ち抜いた》悠仁さま「合格」の背景に“筑波チーム” 推薦書類を作成した校長も筑波大出身、筑附高に大学教員が続々
NEWSポストセブン
結婚披露宴での板野友美とヤクルト高橋奎二選手
板野友美&ヤクルト高橋奎二夫妻の結婚披露宴 村上宗隆選手や松本まりかなど豪華メンバーが大勢出席するも、AKB48“神7”は前田敦子のみ出席で再集結ならず
女性セブン
NBAロサンゼルス・レイカーズの試合を観戦した大谷翔平と真美子さん(NBA Japan公式Xより)
《大谷翔平がバスケ観戦デート》「話しやすい人だ…」真美子さん兄からも好印象 “LINEグループ”を活用して深まる交流
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
「服装がオードリー・ヘプバーンのパクリだ」尹錫悦大統領の美人妻・金建希氏の存在が政権のアキレス腱に 「韓国を整形の国だと広報するのか」との批判も
NEWSポストセブン
野球人・江夏豊が球界に伝えておくべきことを語り尽くす(撮影/太田真三)
【江夏豊インタビュー】若い才能のある選手のメジャー移籍は「大いに結構」「頑張ってこいよと後押ししたい」 もし大谷翔平と対戦するなら“こう抑える”
週刊ポスト
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《私には帰る場所がない》ライブ前の入浴中に突然...中山美穂さん(享年54)が母子家庭で過ごした知られざる幼少期「台所の砂糖を食べて空腹をしのいだ」
NEWSポストセブン
亡くなった小倉智昭さん(時事通信フォト)
《小倉智昭さん死去》「でも結婚できてよかった」溺愛した菊川怜の離婚を見届け天国へ、“芸能界の父”失い憔悴「もっと一緒にいて欲しかった」
NEWSポストセブン
11月下旬に札幌ススキノにあるガールズバーで火災が発生(右はInstagramより)
【ススキノ・ガルバ爆発】「男は復縁の望みをまだ持っていた」火をつけた男は交際相手A子さんを巻き込んで死のうと…2匹の犬を失って凶行に
NEWSポストセブン
再婚
女子ゴルフ・古閑美保「42才でのおめでた再婚」していた お相手は“元夫の親友”、所属事務所も入籍と出産を認める
NEWSポストセブン
54歳という若さで天国に旅立った中山美穂さん
【入浴中に不慮の事故】「体の一部がもぎ取られる」「誰より会いたい」急逝・中山美穂さん(享年54)がSNSに心境を吐露していた“世界中の誰より愛した人”への想い
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《真美子さんのバースデー》大谷翔平の “気を遣わせないプレゼント” 新妻の「実用的なものがいい」リクエストに…昨年は“1000億円超のサプライズ”
NEWSポストセブン