初詣を前に、これから参拝する神社で祀られる神様を知れば、きっとご利益も増すはずだ。ここでは、初詣の参拝客260万人、全国約2300社の住吉神社の総本社である住吉大社(大阪)の神様について紹介する。
地元大阪では「すみよっさん」で親しまれる住吉大社。御祭神の住吉大神は、ウワヅヅノオ、ナカヅヅノオ、ソコヅヅノオの三神の総称。
神話によればイザナギがイザナミを連れ戻すために黄泉の国に向かったが、扉の向こうを覗いてはいけないというイザナミとの約束を破ってその顔を見たために穢れを受けた。イザナギは、受けた穢れを祓い清めるために海に入り禊祓いをするが、この時に生まれたのが住吉大神だった。
■神社データ
211年創建。神功皇后への御神託により住吉三神を祀ったのが始まり。御祭神の住吉大神が草を敷かずに苗代をつくる方法を教えたという伝説から農耕の神として五穀豊穣の御利益がある。本殿は神社建築史上最古の様式のひとつの「住吉造」で国宝。
【住所】大阪市住吉区住吉2-9-89
※週刊ポスト2013年1月1・11日号