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渡辺えり 更年期障害に最も効果あったのは“自覚すること”

 女性なら年を重ねていけば、誰しもが一度は通る更年期。それぞれに異なる症状、対処に悩む人も多い。更年期との上手なつきあい方とは? 女優・劇作家の渡辺えり(58才)に話を聞いた。

「43才ごろから、更年期の症状に悩まされるようになりました。すごくイライラして、怒りっぽくなって。夜もなかなか眠れない。被害妄想的になって、すぐに傷ついてしまう。周囲にもずいぶん迷惑をかけていたと思います。それに関節痛に悩まされ、太ってケガもしやすくなっていました。でも、最初はそれが更年期の症状だとは全く気づかずにいたんです」

 自分が更年期であることを知ったのは、知人の勧めで婦人科を受診してからだった。

「最初の婦人科では筋肉注射を打ってもらいました。今思うと、男性ホルモンか何かだったのでしょうか、それを打つと声が太くなってしまって。1年ほどでやめ、33才のときに子宮筋腫の手術をしてもらった婦人科医を改めて受診しました」

 過去に子宮筋腫を患っていたため、ホルモン治療に積極的になれなかったことから、HRT(ホルモン補充療法)は選択せず、漢方薬と寝つきをよくするため睡眠導入剤「マイスリー」を処方してもらった。

 しかし、いちばん効果が大きかったのは、“自分が更年期であること”を自覚することだったという。イライラし、反発するようなことがあっても、「これは更年期のせいだから」と一歩引いて考え、深呼吸をしたりすることで、イライラを抑えることがずいぶんできるようになった。漢方薬は1年ほどで医師の指導のもとでやめ、疲れがひどい時など睡眠導入剤だけ続けている。

※女性セブン2013年1月24日号

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