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2013.01.26 07:00  週刊ポスト

シェア世界一の会社 入社試験で焼魚食べさせ社内メール禁止

「脳外科手術用顕微鏡スタンド」の三鷹光器の中村勝重社長

 誰もが名前を知るような大企業が天文学的な赤字を出し、青息吐息の状態にある中、大企業の失速を尻目に、日本には小さくてもシェア世界一の企業が、100社以上もある。世界を席巻する「町工場」のオンリーワン技術にこそ日本復活のヒントが隠されている。

 東京・三鷹市の住宅地にポツンと建つ無機質な町工場。社員40名のこの小さな会社が、世界中の命を救う機器を開発していると誰が気づくだろうか──。「三鷹光器」は天文、宇宙開発機器や、医療機器の開発で知られる。とりわけ脳外科手術用顕微鏡スタンドは、ドイツの光学機器メーカー大手『ライカ』の販売網を使い世界トップシェアだ。中村勝重社長(68)がいう。

「世界中の医師から『三鷹の製品じゃないとダメ』だといってもらえています。ウチにはアイデアとそれを実行できる頭脳があるから、少人数でも価値のあるものが作れるんです」

 社風も非常にユニーク。社内連絡においてメールは原則禁止。「文章よりも絵のほうがわかりやすい」と報告はホワイトボードに絵や図を描いて説明させる。入社試験では焼き魚定食を食べに行く。「箸で魚の身をキレイに取れるか、手先の器用さを見ている」というのが理由らしい。

 取材時、中村社長はどこを撮影しても構わないと豪語した。

「企業秘密はありませんよ。今作っているものは既に過去のもの。よその企業がこの製品を真似して作った頃、私たちは次の製品を生み出しているから」

 誇り高き技術者の言葉である。

撮影■ヤナガワゴーッ!

※週刊ポスト2013年2月1日号

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