自らが社長を務める個人事務所が、7年間で7500万円もの所得隠しを行っていたことが発覚してから1か月。『世界ふしぎ発見!』(TBS系)などレギュラー番組7本で次々と出演見合わせが発表され、テレビで板東英二(72才)の姿を見ることはなくなった。
さらに、名古屋市内の自宅のポストには郵便物がいっぱいで、帰宅した形跡はなく、大阪に所有するマンションにも立ち寄った様子がない。そんなことから“失踪”説が飛び出しているのだが、その板東を、本誌は東京・赤坂で発見した──。
1月下旬のこの日は、週末の夜ということもあって街は人でごった返していた。午後7時半を過ぎたころ、板東は女性連れで、ある寿司店を訪れた。この店は、築地はもとより全国の有名市場からネタを仕入れるとあって、平均客単価約2万円という高級店。
「午後9時を過ぎたころでした。“いやぁ、食った食った、もうお腹パンパンやわ!”ってお腹をポンポン叩きながら個室から出てきたのが板東さんでした。奥さんとふたりで来ていたみたいですね。板東さんは顔を赤らめ、だいぶお酒も入っているようでした」(居合わせた客)
この日の板東は、脱税事件でレギュラー降板が相次いでいる身とは思えないほど上機嫌だったという。
「お会計を待っている間も、“最近ワシ、ゴルフに行けてないんや。そろそろ行かな、腕が鈍ってまうわ~”なんて店主と雑談していました」(前出・居合わせた客)
事件のことなどどこ吹く風、会計の最後には当たり前のようにこう申し出たという。
「あ、領収書ちょうだいね」
ちなみに妻のA子さん(77才)は、脱税が発覚した板東の個人事務所『オフィスメイ・ワーク』の取締役。この食事は“打ち合わせ”だったということだろうか。最後には、店主からお土産品までもらい、満面の笑みで店をあとにしたのだった。
店から出てきた板東を直撃すると、「なんやコラ! なんや!」と、怒鳴り、慌てて店の中に逃げ込んでしまったが、その手にはまだ領収書が握りしめられたままだった。
店に戻った板東が「記者や記者! 記者がおったッ! なんやねん、ホンマにもう!」と大変な剣幕でまくしたてている声が、外にまで聞こえてきた。
うろたえた板東は店内に籠城。しばらくすると、A子さんを先に帰し、追って本人も裏口から逃げるように退散したのだった。
※女性セブン2013年2月14日号