国際情報

「尖閣あげちゃえば」のホリエモンが「中国の挑発に乗るな」

 尖閣諸島の国有化以降、日中関係は戦後最悪の緊張状態にあるといってもいい。そんな中、この人は“独自の表現”で世間に警鐘を鳴らす。服役中のホリエモンこと堀江貴文氏である。堀江氏が中国政府の言動に日本人がどう対処すべきかを説く。メルマガ『中川淳一郎のネットとビールの愉快な話by NEWSポストセブンVol.8』より、彼の言葉を一部抜粋した。

 * * *
 こんにちわ! 『堀江貴文のブログでは言えない話』担当の編集Sです。ついに2月23日に御大の刑務所の日々を綴った新刊が発売されました。その名も『刑務所なう。シーズン2 前歯が抜けたぜぇ。ワイルドだろぉ?の巻』。なんとも言えないサブタイトルですが、名付けたのは御大自身です。いかに所内でテレビっ子になってしまったかがわかります。おそるべし刑務所。

 もちろんテレビではニュースも見ております。最近は日中問題について考えさせられるニュースが多いですが、中国海軍の艦船が日本の海上自衛隊の護衛艦とヘリコプターに対して、射撃管制用レーダーを照射していたという報道には驚かされましたね。日本が尖閣諸島を国有化して以来、中国はドンドンと挑発を繰り返しています。御大も中国の一連の動きに対して何かを感じているようです。

「何が怖いって中国人も中国軍も、日本人が思っているほど日本を攻撃することに対して及び腰ではないってところ。日本は太平洋戦争の敗北が超トラウマで、戦争したいって本気で思っている人は少ないはず。が、中国は違う」

 去年の反日デモでは、「戦争上等」なのではないかと思ってしまうほどの中国人の暴れっぷりを目の当たりにしました。彼らは、なぜこのような動きをするのか? 御大は「中国人の自尊心の復活」を指摘します。

「日中戦争でコテンパンにやっつけられた記憶と教育、その後も文化大革命などで経済は停滞し、再度日本に経済的にやっつけられた感が強い。独裁者、毛沢東の死後、やっとの思いで経済発展が始まり、中華の誇りを取り戻しつつある。最近になって、海外で『私は中国人です』と堂々と胸を張って言えるようになったと中国人は思い始めている」

 そのプライドが悪い方向に向かっているのでしょう。今の中国人と日本人の考え方はまったく違うものになっているのかもしれません。だからこそ、「中国の挑発には絶対に乗ってはいけない」と御大は続けます。

「多くの中国人のメンタリティは戦争で多少の人命が失われることに対する怖さ、恐れはないだろう。日本と中国では『命の値段』も違う。その昔、私が『朝生』に出演した際、『尖閣あげちゃえば』と発言したことに金美齢が怒っていたが、あーいう人に乗せられて命を失うなんて割に合わない」

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
「What's up? Coachella!」約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了(写真/GettyImages)
Number_iが世界最大級の野外フェス「コーチェラ」で海外初公演を実現 約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン