革新的すぎるサービスに、業界が震撼している。普通のフーゾク店でもし出てきたら顔面蒼白になってしまいそうな「地雷女」ばかりを集めたデリヘルが、大ブームとなっているのだ。ホームページにアップされた在籍女性のプロフィールを見るだけで爆笑間違いなし。もうどう見たって、普通のフーゾク店じゃない。
店のホームページにドドンとブチ上げられた宣伝文句からして前代未聞である。
〈地雷ガールの濃厚危険球! 貴方のバットで見事★打ち返して下さい。消える魔球~ビーンボールまで、迷・珍選手たちの多種多様な艶熟ボールを体当たりで体感して下さい。風俗を止めたい方~各種宴会の罰ゲームまで、遊べば夫婦円満! 彼女の有り難さ倍増! 都内随一危険球専門店〉
この店の名は「デッドボール」。東京は鶯谷、新宿・歌舞伎町、そして埼玉・西川口に拠点を構える派遣型フーゾク(デリバリーヘルス)だが、「辛さ・痛さ疑似体験アトラクション型フーゾク」として、ファンの間では有名な存在だ。
通常、男性客はフーゾク店を選ぶ際、「女の子の質(美人が在籍するかどうか)」を最優先するだろう。それに加えてサービスの質も高ければ申し分なし。ただし満足度の高い店は高級店と相場は決まっている。あとは懐具合と相談して……、というのが普通だろう。
「デッドボール」に決して女性のレベルを求めてはいけない。この店に在籍するのは、他のフーゾク店で不採用になったり、クビを切られたりの女性ばかり。野球でいえば「即退場の危険球」レベルがズラリと並ぶ。だから店名が「デッドボール」というわけなのだ。
働く女性たちにとっても、この店は流れに流れた末の終着駅。働く女性は「身分証さえあれば必ず採用」が店のモットーで、ホームページの入団希望(採用情報)コーナーでは〈『デッドボール』で採用されなければ風俗という業界を諦めてもいい〉と断言。
〈デブでも、ブスでも、大丈夫! ルックス問いません〉〈妊娠線、手術痕なんのその! 刺青・タトゥーもOK〉と、様々なコンプレックスを受け入れる寛容さがアピールされている。整形美人、霊能者、ボディビルダーなど風変わりな人材もウエルカムだ。
基本コースは70分8000円と格安。在籍は現在約90名。もしその辺を歩いている普通の女の子が入店すれば、70分1万円のメジャーリーガー扱いとなるという。
ただし気になるのは「こんなんで客が来るのか?」ということ。しかし日本男子は意外に懐が深い!「草食系」の誹りなどどこ吹く風、同店には連日予約が殺到しているというのだ。
「鶯谷デッドボール」の総監督を名乗るS氏がいう。
「奇特なブス専や超熟女好きの方もおられますが、怖いもの見たさで利用されるお客様も多いんです。オープンしてはや4年。僕だったらとても相手したくない女性ばかりなのに、順調にお客様は増えております。世の中には優しい男性が多い」
※週刊ポスト2013年4月26日号