芸能

ゴミ屋敷、廃人、閉鎖病棟入院を乗り越えて復活した華原朋美

 ミュージカル『レ・ミゼラブル』の『夢やぶれて』を7年ぶりの新曲としてリリースした華原朋美(38才)。4月20日に放送された『SONGS』(NHK)のステージで切々と歌いあげる彼女の姿に、多くの視聴者も涙したという。

 小室哲哉(54才)に見出されてブレイクした華原。しかし、小室との破局後、歯車が狂っていく。恋も仕事もうまくいかない華原は、不安定な心を埋めようと、手元にあった精神安定剤に手を出した。眠れないからと睡眠薬の服用も始めた。そこからはもう墜ちるだけだった。

 2007年、仕事のドタキャンなどが続いた華原は、所属事務所から契約解除を通告された。

「その時、家族が華原さんの部屋を訪ねたそうなんですが、部屋はゴミ屋敷となっているし、彼女は廃人のようで、風呂も入っていなければ、食事は薬というような状況だったそうです。2匹の愛犬はベッドの下で怯えていたといいますから壮絶な光景だったんでしょうね…。

 家族は薬物依存治療のため、華原さんを精神科病院の閉鎖病棟に入院させることを決意したんです。ものすごい葛藤があったと思いますが、それもすべて彼女を愛しているからこその選択でした」(芸能関係者)

 しかし、自分の意思とは反する状況に追い込まれた華原は錯乱状態に陥った。

「なんでこんなところに入らなきゃいけないんだ!」──部屋の内側にドアノブがない部屋に拘束された華原は、何度もそう絶叫した。ピストルを持っている人が来たり、有名人が説得に来たりという幻覚を見ることも多かったという。

 それでも徐々に回復し、「よくなった、退院する、薬はもうのまない」──そう誓った日も幾度となくあったが、その度に薬をのむという繰り返し…。華原にとっても家族にとっても無間地獄のような毎日だった。

「確かに過去の私はボロボロだった。だけど、それで終わりじゃない。その気になれば人生はいつからだってやり直せる」

 地獄で見た家族の愛というかすかな希望を道標に、“生還”を果たした華原。38才になった彼女は今、そんな思いを噛みしめて歌をうたう。

※女性セブン2013年5月30日号

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