国際情報

中国でも銃社会が幕開けか 不動産会社社長が交差点で被弾も

 大メディアを通じて入ってくる情報だけでは、彼の国の実態を理解するのに十分ではない。中国に詳しいジャーナリスト・富坂聰氏がレポートする。

 * * *
 中国もいよいよ銃社会の幕開けか? そんなことを連想させる事件が、5月20日に発生し一部で話題を呼んだ。

 発砲事件が起きたのは、河南省の省都・鄭州。発生したのは午後9時50分ごろ。場所は市内のど真ん中で、人も車も決して少なくなかったという。

 北京の夕刊紙の記者が事件の概要をこう説明する。

「被害者は、41歳の不動産会社社長です。被害者といっても実際はかなり威勢の良い人物なのですが、彼が鄭州市内の大きな交差点で車を止めていると、いきなり後ろから追突されたというのです。これがきっかけです。この王という名の社長は当然のこと怒り、運転席から外に飛び出すと相手のワゴン車に近づいていったのです。

 彼は、相手を車から引きずり出してやろうと怒鳴り声を上げながら近づいたというのですが、相手はその社長を何の前触れもなく撃ったというのです。発射された銃弾は、王社長の腰部に命中しました。ワゴン車を運転していた人物や同乗者の行方はいまだに不明です」

 王社長はこの事件の顛末をネット上に公開して手がかりを求めた。すると、全国から「いきなり発砲された」といった類似の書き込みがけっこう入ったという。だが、肝心の王社長の被害については冷たい反応が多く、「ザマミロ!」といった書き込みがあふれた。その理由は、王氏が追突されたときに乗っていたのが高級車ランドローバーだったからだという。

 金持ちはネットのなかでは相変わらず人気がないようだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
岸信夫元防衛相の長男・信千世氏(写真/共同通信社)
《世襲候補の“裏金相続”問題》岸信夫元防衛相の長男・信千世氏、二階俊博元幹事長の後継者 次期総選挙にも大きな影響
週刊ポスト
女優業のほか、YouTuberとしての活動にも精を出す川口春奈
女優業快調の川口春奈はYouTubeも大人気 「一人ラーメン」に続いて「サウナ動画」もヒット
週刊ポスト
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
女性セブン
今回のドラマは篠原涼子にとっても正念場だという(時事通信フォト)
【代表作が10年近く出ていない】篠原涼子、新ドラマ『イップス』の現場は和気藹々でも心中は…評価次第では今後のオファーに影響も
週刊ポスト
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン