風水を学べばもっと運はよくすることができる、と語るのは風水建築デザイナーの直居由美里さん。今回は、家族の運気の土台を支えるダイニングの“気”について解説する。
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家族が食事という形でエネルギーを補給するダイニング。同じメニューでも、風水的な環境の違いで、心身にもたらす影響はかなりの差が出ます。
ダイニングが、いい気に満ちていると運気が上がっていきます。反対に、どんなに豪華な食材を使っても、気が乱れていては台無しです。
まず、ダイニングは明るいことが第一条件。間接照明だけの空間は洗練されていますが、家族の夕食となると少し暗すぎます。雰囲気に合わせて明るさを選べるものにして、食事時間はなるべく明るくしましょう。
ダイニングテーブルは明るい色調の木製のものが理想的。円形や角が丸い形のテーブルなら、食事の時間がなごやかになります。スチールやガラス製で長方形のテーブルだと、団らんというより仕事のイメージが強くなり、そそくさと食べ終わって食卓を離れがちです。
ダイニングチェアも安定感があるものを。デザイン優先で選ぶと、座り心地がよくなく、食事にかける時間が短くなってしまいます。
四角いテーブルも、布製のクロスをかけると柔らかい印象に。ランチョンマットやナプキンを、水玉や波形の模様にするのもいいでしょう。また、ビニール製のテーブルクロスは火の気が強くなりすぎて、ダイニングの気を乱してしまいます。布製を選んでください。
黒は使い方によってはお洒落になりますが、風水的には陰の気がこもって、食事の場にはふさわしくありません。できるだけ明るい色調にしましょう。
ダイニングに扉のないオープンな食器棚を置くのはNG。むき出しのまま置かれているお皿やお椀が、部屋に満ちている気をどんどん奪っていき、家族の前向きな姿勢がなくなります。食器棚は、扉付きで中が見えないものを。ガラスの扉で中が見える場合はカップやグラスを伏せて収納するようにしましょう。
※女性セブン2013年7月25日号