• TOP
  • 特集
  • 25歳風俗嬢が19歳時にAV出演 地元にバレて故郷に帰れない

特集

2013.07.30 15:59  SAPIO

25歳風俗嬢が19歳時にAV出演 地元にバレて故郷に帰れない

 橋下徹大阪市長の米軍への「風俗活用」提案で注目を集めた性風俗産業。その是非については議論があるだろうが、少なくとも現代ではそこで働く女性の大半は自らの意思でその仕事を選んでいる。なぜそうしたのか。どのような人生を送っているのか。50万人とも言われる性風俗産業に従事する女性たちの生態、素顔に迫った。ここでは25歳の美月さんのケースを紹介する。

 故郷を離れて6年が過ぎた。AKB48の板野友美によく似た美月さんは、白い肌が印象的な美人で舌足らずな話し方だ。

「ウチ、6年ぐらい吉原のソープで働いていたんだけど、身体がしんどくて、1年前にデリヘルに転職したの。吉原時代は月に120万円ぐらい稼いでいたよ。でも、貯金はゼロ。友だちとホストにはまって3枚のカードを使い回して遊んでいたんだけど支払いが追いつかなかった。いわゆるカード破産(笑)」

 詳しく聞くと、その根源が見えてきた。

「19歳の時に東京に遊びに来て、そこでAVにスカウトされたのね。ノリで企画物のAVに出たら、たちまち地元に知れ渡ってしまって。友だちはみんな知っていて、地元に帰れなくなっちゃったの。親は知らないはずだけど、実家に寄りつかない娘を不審に思っているだろうね」

 地元に帰れなくなった彼女は、東京で一人暮らしを始めホスト遊びにはまった挙げ句、吉原のソープへ。エステティシャンの資格を持つ彼女は一度は風俗から足を洗ったが、再び夜の世界へ。キャバクラ嬢を経て、ソープに戻った。結局、風俗から抜け出せなかった。

「風俗を始めたころはね、男にセックスを『させている』という感覚だったの。良いか悪いかは別として今は、『ありがとうございます』と言えるようになった。でも、彼氏がいた時は、知らない男のモノをしゃぶったり、突っ込まれたりするのは本当に苦しかった。本当にダメな女だって落ち込んだよ」

 美月さんは、いつか、故郷に自分のエステ店を持つことを夢見ている。周囲の目は気になるが、帰郷の願望は日増しに強くなっている。

「毎年、父の日になるとお父さんにプレゼントを贈りたいと思うんだ。でもね、どうしてもできないの。親は知らないとはいえ、風俗で稼いだお金でプレゼントを買うのは気が引けるでしょ……」

 それまで自身の転落ぶりをあけすけに語っていた彼女が、言葉を詰まらせた。

 取材に応じてくれた女性たちは、みなしっかりと自分の考えを持っていたし、仕事に対するまじめさもある。だからといって、簡単に「風俗も立派な仕事」と言ってしまってよいかは別の話だ。親や友人にためらわずに打ち明けられる仕事ではないことは紛れもない事実である。社会全体で考え直す時なのではないか。

※SAPIO2013年8月号

トピックス