国内

中央道の小仏トンネルが「渋滞の名所」となるメカニズムとは

 夏休みの大渋滞は、毎度のことながら頭痛のタネ。東京と神奈川の県境に位置する小仏トンネルは、お盆や正月だけでなく、普段の週末でも、レジャーやゴルフ帰りの車や運送業者のトラックなどにより、数十kmの渋滞が常態化し、もはや「渋滞の名所」となっている。
 
 理由を、管轄のNEXCO中日本に聞いた。
 
「相模湖ICからトンネル中間部までが全体的に長く緩やかな上り坂になっているうえ、途中にはサグ部(下り坂から上り坂にさしかかる凹部)があります。その状態から、ドライバーが無意識に減速してしまうためです」(広報)
 
 小仏渋滞に関しては他にも要因がある。東京方面に向かう上り車線の場合、手前の上野原ICで3車線から2車線に減少する「ボトルネック」となっている。こうした悪条件の“三冠王”であるがゆえに小仏は毎度のように渋滞するのである。
 
 つまり工事や事故でもない限り、道路の構造上、誰もが無意識に渋滞を引き起こしているのだ。

※週刊ポスト2013年8月16・23日号

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