お金の使い方を改めるには、自分の無駄遣いの癖と向き合うことが重要だと話すのは、節約アドバイザーの丸山晴美さん。
「お金が貯まらない人は、自分の無駄遣いを意識していないケースがほとんど。野菜やお肉で10円、20円安いものを買って節約しているつもりになっているだけで、本当に無駄な数百円、数千円の出費に気づいていないんです」
そもそも無駄遣いは、記憶に残らないお金の使い方が多いという。
「ふらっと寄ったコンビニでの買い物、タイムセールでなんとなく買ってしまった総菜…など、“なんとなく消費”を自分がどれだけしているか、すぐに答えられますか」(丸山さん)
無駄遣いに気づくには家計簿をつけるのがいちばんの方法だが、細かい計算が苦手だったり、面倒で続かないという人も多い。そこで、丸山さんが提案するのが、「1日1個の無駄」を書き込む形式の「無駄発見ノート」だ。
書き方はいたってシンプルで、買い物の際に受け取ったレシートをその日のうちに振り返り、いい買い物には〇、無駄遣いだったと思うものには×をつける。×をつけたもののうち、特に無駄だと思う1個を選んで、ノートに書き写そう。
「無駄を知ることは、自分の生活にとって本当に必要なものを見極める作業でもあります。ノートをつけ、必要なものを常に意識できるようになれば、家計管理がうまくいくだけでなく、生活全体にも潤いが生まれます」(丸山さん)
※女性セブン2013年8月22・29日号