姑にとって嫁の存在はいつの時代でも気になるものだが、いつも派手なメイクをしているという嫁に呆れている姑もいる。以下は、71才の姑の告白だ。
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いつ会ってもこってり化粧している息子のお嫁さん(37才)。ヘタなことを言うと「姑根性だして」って嫌われるから我慢しているけど、どうしても気になるのは、天ぷら油を塗りたくったようなテカテカの唇。
あれでお刺身なんか食べておいしいのかしら。食べ物の味、変えないのかしらって、つい目がそこにいっちゃうのよ。
そんなお嫁さんが、うちの犬の散歩をしてくれるっていうの。
帰ってきたお嫁さんを見て「ヒャーッ! 鏡見て」とつい。
唇に無数に細かい虫がくっついてうごめいていたんだもの。洗面所からいつ「キャーッ」と悲鳴が上がるかと身構えていたら、いっこうに…。それどころか「そういえば田んぼ道でホコリみたいな虫のかたまりが顔に当たった」って平然としてるんだわ。
分厚くリップグロスだかを塗りすぎていると、いろんな感覚が鈍くなるのかしら。
※女性セブン2013年8月22・29日号