ライフ

眞鍋かをり 畑仕事までする温泉旅館料理長の仕事ぶりに驚嘆

眞鍋かをりを感動させた「旬彩 六感」の料理

 河津桜で有名な、静岡県賀茂郡の河津温泉郷。その地で大正15年から続く老舗温泉旅館「玉峰館」が今年5月にリニューアルオープンし、話題となっている。世界的なインテリアデザイナーの内田繁氏が「古き、新しき、極み」というコンセプトのもと全面プロデュースして生まれ変わった新しい玉峰館を、眞鍋かをりが訪問。

 特に、眞鍋の印象に残ったのが、旅の大きな楽しみの一つである「食」だという。同旅館のダイニングレストラン「旬彩 六感」が、東京神楽坂の会席料亭「來経(きふ)」で料理長を務めていた立石真平氏を招いてニューオープンしてから、約4か月。それがリピーターを得るほど、多くの宿泊客の心を掴んだのはなぜか。その秘密を、立石氏に聞いた。

立石:ダイニングレストラン「旬彩 六感」へようこそ。

眞鍋:カウンターがあるんですね。高級な料亭に来たみたい! 旅館の中にあるとは信じられない。

立石:“旅館の料理”の概念を覆すような料理、サービスを目指しています。

眞鍋:だから五感でなく“六感”なんですね。

立石:はい。心でも味わっていただけますように。

眞鍋:(前菜の盛り合わせを前に)涼しげできれい~! 一つひとつの器もかわいいですね。

立石:ありがとうございます。以前から、いつか自然豊かな場所で小さな店を構えたいと思っていたんです。そのときは作るだけでなく、食材や器にもこだわろう、と。

眞鍋:「念願叶ったり!」 ですね。

立石:少しずつですが、自分で育てた野菜もお客様に出せるようになりました。

眞鍋:え! お野菜まで作られているんですか。朝から晩まで「旬彩 六感」でお仕事して、その上畑仕事まで……。

立石:自宅も畑もここから500メートルくらいですから。

眞鍋:えー! まさか、ここで働くためにお引越しまでされたんですか!?

立石:そうなんです(笑)

眞鍋:(メインの魚料理を前に)美味しそう~!

立石:金目鯛のポワレと桜海老のソースです。

眞鍋:桜海老のソース、ものすごく濃厚! 小さな海老なのに、味噌の風味までしっかり感じます。金目鯛も皮がパリッパリで美味しいです。伊豆をまるごと食べているようなお料理ですね。

立石:ありがとうございます。

眞鍋:オープンして4か月がたちましたが、お客様の反応や料理長の手ごたえはいかがですか?

立石:「美味しかったよ」とリピートしてくださるお客様もいらっしゃって、本当にありがたく思います。まだまだスタートしたばかりで、やりたいことは山積みです。一つひとつにこだわって「旬彩 六感」を進化させ続けたいと思います。

■玉峰館
【住所】静岡県賀茂郡河津町峰440
【電話】0558-34-2041
【宿泊料金】1泊2食付き2万4000円~(2名1室利用時1名料金、税・サ込、入湯税別途)
【チェックイン・アウト】IN/15時 OUT/11時
【アクセス】伊豆急行・河津駅から車で5分(無料送迎あり)
*記載のデータ、情報は取材時(2013年8月)のもの。

※マネーポスト2013年秋号

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン