現在、六本木の森アーツセンターギャラリーで「ハリー・ポッター展」が開催されている。「9と4分の3番線」や「組分け帽子」など、映画の撮影時に使われた衣装や装飾も展示されており、すでに20万人以上を動員。来場者の評判も高く、9月29日まで開催が延長された。
ハリー・ポッターといえば、日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』で今年中に全作が放送され、来年にはユニバーサル・スタジオ・ジャパンにアトラクションも完成予定と、話題にのぼる機会も増えてきた。
実際、ハリー・ポッター展にも、ローブや制服を着たコスプレイヤーたちが、数多く集まる様子が見られた。小説と映画はすでに完結しているわけだが、今あらためてハリポタ人気が再燃しているようだ。
2001年の映画第1作の公開当時、熱狂的なハリポタファンは「ポッタリアン」と呼ばれていたが、そうはいっても今回のブーム再来までの間、ポッタリアンたちはどう過ごしていたのだろうか? ポッタリアンの女性(20代)は、こう語る。
「原作は、全作1000ページを超えるほどの分厚さに、途中で読みやめた人も多いと思います。ですが、コアなハリポタファンは小説で描かれた元ネタについて丹念に調べ上げたり、原作を元にした小説サイトやイラストサイトが勃興した時期もありました。コスプレイヤーは今でも大勢いますし、“聖地巡礼”としてロンドンを訪れるファンも少なくありません」
2011年には、原作者J.K.ローリング氏が「ポッターモア」というサイトを立ち上げ、自身が新たに書き下ろした物語を読んだり、ファン同士で交流することもできるようになった。また、今回のハリポタ展では親子連れも多くみられたといい、小説や映画化が終わった今でも、世代を問わず人気は衰えていないようだ。