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2013.09.20 15:59  週刊ポスト

YouTube 医療関係者向けの女性器映像は削除されないことも

 いまや月間10億人が利用する動画投稿サイト「YouTube」。2005年の開設以降、瞬く間に世界最大の投稿サイトに成長したのは、投稿に関して厳しいルールを設け、投稿者、視聴者ともに安心して利用できるサイトを目指したからだ。

 しかし、管理が行き届いている同サイトにおいて、「女性器」の映像が視聴できることが話題を呼んでいる。検索バーに「女性器」と書き込んでクリックすると、驚いたことにいきなり女性器が接写された画像がズラリと並ぶ。

 そのなかから、黒い陰毛もそのままに大陰唇が広げられている画像を選択。タイトルは<Examen fisico de genitales>、スペイン語で「女性器の健康診断」という意味である。

 18歳以上でグーグル(YouTubeは2006年にグーグルに買収されている)のアカウントを持っている人なら、そのまま再生OK。

 アカウントのない人は<コンテンツに関する警告 この動画は、一部のユーザーに適さない可能性があります。年齢確認のためログインしてください>と表示されるが、グーグルアカウントは手順にしたがってメールアドレスや生年月日などを入力するだけで簡単に取得できる。およそ1分ほどで入手可能だ。

 再生マークをクリックすると、いきなり映し出されたのは女性器のどアップ。英語のナレーションが流れ、薄いゴム手袋をはめた細い指が大陰唇や小陰唇をまさぐる。小陰唇を開くと、おちょぼ口のような膣口が顔を出し、その内部にきれいなピンク色の膣壁が見える。

 こんなにバッチリ映しちゃっていいのか?……と思っていると、画面がいかにも真面目そうなメガネの金髪女医に切り替わる。隣の診察台には30代と思しき眉の濃いやや色黒の女性が体を少し起こした状態で横たわり、両足を開いたまま固定されている。女医は無表情のまま手袋に何かを塗ると、うつろな目をした診察台の女性の局部に指をもっていった。

 再び女性器のアップになり、女医の細い指が小陰唇を開き、人指し指を膣内に挿入し始めた。ぐりぐりとスクリューさせながら、とうとう根元まで。その間、ナレーションはこう語る。

「小陰唇を手で開き、患者にいきむように言いましょう。人指し指を温かいお湯につけ、子宮の辺りに当たるまでゆっくりと指を挿入します」

 次の場面では、診察や治療のために女性器を押し広げる「クスコ(膣鏡)」という医療用器具が映し出された。女医が消毒液に浸されたクスコを右手で取り、女性器に挿入したままの左手人指し指を少し下にずらして、できた隙間にゆっくりとクスコを挿入していく。

「2本の指を入れて、挿入部分を大きくします。いきんでくださいと患者に声をかけ、クスコを入れます」

 とナレーション。今、患者女性は、膣内に挿入された器具の冷たさを感じているに違いない。クスコで膣が押し広げられ、濡れ光るピンク色の最奥部分がはっきりと映される。

「子宮がしっかり見えたら、クスコをロックしましょう。子宮にしこりや出血などがないか確認しましょう」

 これはクスコという医療器具の使い方を説明する動画だった。投稿者は不明だが、医療関係者向けに製作された映像と思われる。

 くれぐれも強調しておくが、これらの映像は性的興奮や劣情を促すようなものではない。個人的な見解になるが、記者も映像を見ていて淫らな気持ちは1ミリも湧いてこなかった。

 それにしても、YouTubeは投稿に関して細かい制約がある。公序良俗に反する動画や、著作権に違反する動画は削除されることになっている。医療用とはいえ、女性器のアップから膣の内部まで、こんなにハッキリ見せることが許されるのか。

 ITジャーナリストの井上トシユキ氏は語る。

「YouTubeは基本的にポルノや性的なコンテンツは禁止です。ただし、性的な内容が含まれていても、医療や学術的な映像については、削除対象とならないものがある。また、豊胸手術や脂肪吸引などと同じように、性器の整形手術についても、特定のクリニックが宣伝料金を払って動画をアップしているケースもあるようです」

※週刊ポスト2013年10月4日号

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