ライフ

89才料理研究家「炊き込みご飯の具の量は米の半分が基準」

 NHK『きょうの料理』『あさイチ』で人気の“ばぁば”こと料理研究家の鈴木登紀子さん(89才)が、新米が美味しい秋にぴったりな、炊き込みご飯の基礎知識を教えてくれました。

 * * *
 もうすぐ新米の季節。ご飯が一段とおいしくなる食欲の秋の到来です。ふっくらと炊きたての新米は、もうそれだけでごちそう。香のものとみそ椀でもあれば充分に幸せですが、秋野菜と炊き込んで、旬をまとめて一緒に味わうのもおつなもの。具のうまみとお米の甘みが解け合って、それぞれをいっそう引き立ててくれます。

 四季折々に多様な具を楽しめるのが炊き込みご飯のよいところですが、覚えておいていただきたい4つのコツがございます。

 まず、具は米の分量の1/2量を基準に準備すること。仮に4人分としますと、米は3カップ(480g)が適量なので、具は計240gになります。具を多くすればもっと豪華に、もっとおいしくなるはず…と考えがちですが、具が多すぎますと口当たりがぼそぼそして、興ざめです。

 ただ、きのこなど水分の多い野菜や貝類を炊き込む場合は、火が通るとかさが減りますから、米の2/3量まで増やしても大丈夫です。

 また具は、大きさを揃えて切ること。かやくご飯などいろいろな具を炊き込む場合は、大きさを揃えて切ると均一に火が通りますし、見た目も美しいのです。

 だし汁は、具の持ち味を損なわない昆布の水だしがおすすめです。昆布20cmを3カップ半の水につけ、1時間ほど置いてから布巾で漉します。作り置くのなら、水につけたまま冷蔵庫にひと晩寝かせておきましょう。

 それから「野菜や肉は最初から、魚介類は沸騰後」が、具を入れる際の鉄則と覚えてください。

 ご飯に食材のうまみを溶け込ませるため、野菜や肉類は最初からお米に混ぜ込んで炊き上げます。転じて魚介類は、風味を保ち身がかたくなるのを防ぐため、お米が沸騰してから加えます。ただ青豆だけは、最初から入れると、色が悪くなり食感もいただけません。炊き上がる直前に加えてくださいね。

※女性セブン2013年10月17日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
華々しい復帰を飾った石原さとみ
【俳優活動再開】石原さとみ 大学生から“肌荒れした母親”まで、映画&連ドラ復帰作で見せた“激しい振り幅”
週刊ポスト
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
死体損壊容疑で逮捕された平山容疑者(インスタグラムより)
【那須焼損2遺体】「アニキに頼まれただけ」容疑者はサッカー部キャプテンまで務めた「仲間思いで頼まれたらやる男」同級生の意外な共通認識
NEWSポストセブン
学歴詐称疑惑が再燃し、苦境に立つ小池百合子・東京都知事(写真左/時事通信フォト)
小池百合子・東京都知事、学歴詐称問題再燃も馬耳東風 国政復帰を念頭に“小池政治塾”2期生を募集し準備に余念なし
週刊ポスト
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
ホワイトのロングドレスで初めて明治神宮を参拝された(4月、東京・渋谷区。写真/JMPA)
宮内庁インスタグラムがもたらす愛子さまと悠仁さまの“分断” 「いいね」の数が人気投票化、女性天皇を巡る議論に影響も
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン