芸能

国立競技場に集った嵐ファン 音漏れ楽しむために住宅街侵入も

嵐ファンの困った行動も発生

9月21日と22日の2日間、東京・国立競技場で人気グループ・嵐のコンサート「嵐フェス ’13」が開催された。2日間で約14万人というファンを動員した本公演は、6年連続となる同競技場での開催であるとともに、来年から改装に入る現競技場での最後のコンサート。訪れた観客たちは大いに楽しんだことだろう。

さて、ここのところ芸能やスポーツにおいて、ファンの行動が問題になることが続いている。9月24日には、テニスのクルム伊達公子選手が試合中に観客の「ため息」に激高するという出来事があった。応援に熱を入れているからこそ出てしまったと思われるこの「ため息」だが、ファンの熱意がときに歓迎できなくなる場合もあるということを示した一例だろう。

7月には、嵐と同じくジャニーズ事務所所属のグループ・NEWSのコンサートにおける“パーナさん(※NEWSファンの通称)騒動”もネット上で注目を集めた。経緯はこうだ。大雨で翌日に延期となったため、本来地元に戻らなくてはいけないファンが、東京に残らざるを得なくなった。そのため、ファンがツイッター等で「コンビニ関係者はパーナさんにおにぎりを提供してください」などと要求した――。そして、今回の嵐の公演においても、ネット上、そして現地ではファンの行動が目立っていたのである。

まずネット上では、招待客として訪れた水泳のオリンピック金メダリスト・北島康介氏が、開演直後にツイッターで「アラフェスなう。」とつぶやいたことに対して、チケットの抽選に外れて会場に入れなかったファンなどから「あんた最低。電源切んないの?」や「しね」などといった暴言でTwitterを炎上させられる騒動が起きた。

この他にも、同じく水泳の五輪メダリスト・立石諒氏が、コンサート関係者に確認を取ったとした上で会場内で撮影した写真をツイッターにアップしたところ、こちらにも「会場内はダメだ」という複数の嵐ファンからの批判が寄せられた。会場に入れなかったファンは、嵐への熱い思いから、彼らへの負の感情を抑えられなかったのかもしれない。

そして、国立競技場周辺でもファンたちは元気だった。チケットを持っていなくてもコンサートグッズは買えるということで、競技場周辺では朝から大量のファンがグッズ購入のために長蛇の列を作ったほか、最寄駅であるJR千駄ヶ谷駅周辺には最後の可能性にかけて「チケット譲ってください」というプラカードを持つ女性ファンが数百人並んでいた。

そんなファンたちの中には、コンサートが始まってからも競技場周辺に残り、漏れてくる音声を楽しんでいく人も多数。そのような人々は、ファンのあいだでは“音漏れ参戦”と呼ばれる。ほとんどは、競技場に隣接している明治公園や聖徳記念絵画館の近辺にいたようだが、なかには住宅街に入り込んでしまったファンもいた(写真参照)。

場所は、競技場から外苑西通りを隔ててすぐの場所にある、坂になっている住宅街のあたり。この場所からは、競技場内のビジョンが遠目に見えるため、50人ほどのファンがきれいに列を作って“音漏れ参戦”を楽しんでいた。しかしその場所は、民家の目の前。住人にしてみれば、数時間にも渡っておよそ50人のファンに家の前で溜まられているということになり、決して気持ちがいいことではないだろう。

さらに同じ場所には、望遠カメラをかまえてビジョンを撮影している40代から50代とおぼしき女性ファンもいた。その女性は、夜間の住宅街であるにも関わらず、撮影の際にはフラッシュを使用。このような行為に対しては地元住民からは「普段の生活がかき乱された。やめて欲しい」との声もあがっていた。

“音漏れ参戦”は、大多数のファンのあいだでは「NG」と認識されている行為。コンサート開演前、競技場周辺では、「音漏れはやめて帰りましょう」と呼びかけながら歩くファンの姿も見られたが、数千・数万人に及ぶと言われる“音漏れ参戦”のファンすべてには、そのような呼びかけは届かなかったようだ。

関連記事

トピックス

STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
水原一平容疑者は現在どこにいるのだろうか(時事通信フォト)
大谷翔平に“口裏合わせ”懇願で水原一平容疑者への同情論は消滅 それでもくすぶるネットの「大谷批判」の根拠
NEWSポストセブン
大久保佳代子 都内一等地に1億5000万円近くのマンション購入、同居相手は誰か 本人は「50才になってからモテてる」と実感
大久保佳代子 都内一等地に1億5000万円近くのマンション購入、同居相手は誰か 本人は「50才になってからモテてる」と実感
女性セブン
宗田理先生
《『ぼくらの七日間戦争』宗田理さん95歳死去》10日前、最期のインタビューで語っていたこと「戦争反対」の信念
NEWSポストセブン
焼損遺体遺棄を受けて、栃木県警の捜査一課が捜査を進めている
「両手には結束バンド、顔には粘着テープが……」「電波も届かない山奥」栃木県・全身焼損死体遺棄 第一発見者は「マネキンのようなものが燃えている」
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
ムキムキボディを披露した藤澤五月(Xより)
《ムキムキ筋肉美に思わぬ誤算》グラビア依頼殺到のロコ・ソラーレ藤澤五月選手「すべてお断り」の決断背景
NEWSポストセブン
(写真/時事通信フォト)
大谷翔平はプライベートな通信記録まで捜査当局に調べられたか 水原一平容疑者の“あまりにも罪深い”裏切り行為
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン
眞子さんと小室氏の今後は(写真は3月、22時を回る頃の2人)
小室圭さん・眞子さん夫妻、新居は“1LDK・40平米”の慎ましさ かつて暮らした秋篠宮邸との激しいギャップ「周囲に相談して決めたとは思えない」の声
女性セブン
いなば食品の社長(時事通信フォト)
いなば食品の入社辞退者が明かした「お詫びの品」はツナ缶 会社は「ボロ家ハラスメント」報道に反論 “給料3万減った”は「事実誤認」 
NEWSポストセブン