ライフ

ゆるキャラ 強烈な個性のキモキャラなど“第3世代”が台頭

 昨年の総投票数はなんと約660万票。今やAKB48の総選挙(今年は約246万票)をしのぐ“国民的行事”といっても過言ではない「ゆるキャラグランプリ」。2011年にグランプリを獲得した「くまモン」の関連グッズ売り上げ額は293億円(2012年度)と、「稼いだモン!」なんてレベルじゃない経済効果なのだ。

 なぜ、こんなにもゆるキャラは私たちを惹きつけるのか? キャラクター評論家・ろばとでにろう氏は次のように分析する。

「日本人は幼いころからキャラクターを見る機会が多いので、もともとキャラクターに対する抵抗感が少ない。そんななか、ゆるキャラは、その名の通り見た目がゆるくて、ちょっと脱力するような部分が、いわゆる“癒し”につながり、人気の大きな要因になったと思われます。

 また“ご当地キャラ”の場合、その土地に行かないと会えない、グッズも手に入れられないという“限定”“レアもの”感に心をくすぐられた部分もあったのでしょう」

 当初は「ひこにゃん」に代表される“見た目がかわいい”系が人気だったが、「くまモン」が登場したころから傾向が変わってきている、とろばとさん。

「かわいいだけでは、他にも同様のキャラが多くなってくるとだんだん差別化できなくなってきます。『ひこにゃん』が第1世代としたら、『くまモン』のように動きがユーモラスとか設定がひねってあるなど、ちょっと個性的な第2世代が昨年から今年にかけて注目されました。そして最近は、『オカザえもん』のようにパッと見は“キモい”が、一度見たら忘れられない、強烈な個性がやみつきになる“キモキャラ系”の第3世代が話題になっています」

 そんななか、現時点で人気1位なのが静岡県浜松市の公認キャラ「出世大名家康くん」。

「静岡県は浜松餃子や富士宮やきそばなどB級グルメのコンテスト『B-1グランプリ』でも強い。ご当地もののPRがうまいんです。ゆるキャラにはお国柄が出ているのも、おもしろいと思います」

※女性セブン2013年10月17日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン