式年遷宮を終えた伊勢神宮だが、神宮ならではのお参りの仕方や順序がある。最低でも、これだけは覚えておきたいポイントと、ちょっとしたご利益アップのコツを、作家・音楽プロデューサーで『全然、知らずにお参りしてた 神社の謎』(祥伝社黄金文庫)などの著書がある合田道人さんが指南する。合田さんはこれまでにのべ200社以上の神社を詣でている。
「伊勢神宮は、皇室のご祖神である天照大神をお祀りする『皇大神宮』(内宮)と、天照大神の食事を司る『豊受大神』(外宮)を中心とした125の宮社の総称。 正式には『神宮』といい、神事の多くが“外宮先祭”で行われます。参拝も外宮の神様に祈りを捧げてから内宮に参拝するのが古来のしきたりです。さらにいえ ば、伊勢市二見にある『御塩殿神社』『二見興玉神社』にお参りしてから、外宮に赴くのが正規ルートといわれます」
お参りをする時にはどんな心構えでいるべきなのか。
「昔から“伊勢のお蔭参り”といわれるように、正宮は生きていることの感謝を捧げるお宮です。『お蔭さまでここに来ることができて、ありがとうございます』と心の中で唱えてお参りを。個人的なお願いごとをするなら、外宮は『多賀宮』、内宮は『荒祭宮』にお参りしましょう」(合田さん)
正宮へのお参りだけなら内宮は40分ほど、外宮は20分ほど。外宮と内宮はバスや車で約15分の距離だ。
「一社ごとにお賽銭を。もちろん気持ちでいいのですが、私は“しじゅうごえん”があるように45円。10円(遠縁)は避けます」(合田さん)
※女性セブン2013年10月24・31日号