ライフ

「牛乳で骨が丈夫になる」「ビールで太る」の通説は正しいか

 常識だと思っていたことが、実は間違いだった…なんてことは珍しくない。たとえば、牛乳。「骨粗しょう症を予防するために、毎朝牛乳を飲んで骨を丈夫にしている!」なんていう人もいるかもしれないが、実はそれも間違いだという。医師の工藤一彦さんはこう説明する。

「骨は、毎日壊れて、新しく作られるもの。骨を強化するためにはカルシウムが必要ですが、それだけでは不充分。カルシウムは運動の刺激により骨に吸収されるんです。運動とのセットでカルシウムを補給して、骨粗しょう症対策をしてください」

 また、健康に気をつけて、「ビールは太るから2杯目からはワインにしよう」という人もいるだろうが、それもちょっと違うようだ。医師で医療ジャーナリストの森田豊さんが説明する。

「ビールは太りやすいというイメージがありますが、厚生労働省によるとビール(大ジョッキ)は320kcalと、ジントニック202kcalなどのほかのお酒と比べてもそれほど大きな差はありません。それだけではなく、ビール自体は体内に蓄積されにくい物質。ビールを飲むと太るのは、ビールを飲むことで食欲が増進し、脂っこいものを食べたくなった結果、つまみを食べすぎてしまうため。ビールを控えるよりも、食事に気を使いましょう」

 あと、指などを切ってしまった時、すぐに消毒しなくてはいけないと思っている人も少なくないはず。しかし、それも違うらしい。

「傷を消毒すると、細菌だけでなく、自然治癒力を持った皮膚の細胞まで殺してしまう可能性が高いんです。細菌を除去するためには、大量の水で傷を洗い流す。その後、消毒はせずにラップのような次世代絆創膏で傷を覆い、1週間ほど密閉したままにしておきましょう。傷が早く、きれいに治ります」(森田さん)

※女性セブン2013年11月28日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン