新聞記者の仕事は“激務”というイメージがあるが、最近はそうでもないらしい。彼らの待遇は読者とはかけ離れている。
「給料は朝日と読売、日経がほぼ同水準で、毎日と産経がその半分。共同は8~9割と言われています」(産経の若手記者)
世代にもよるが、”高収入組”の朝日などでは20代後半で年収1000万円の大台を超え、30代半ばで1200万円、40代前半で1300万~1400万円もザラだ。最近では若手の給料は減り、30代前半になって1000万円を超えるケースが多いようだが、それでも同世代の平均年収の倍以上である。縮小傾向だが、さらに社宅や家賃補助があるケースも。そんな中、最高の特権と言えば、「ハイヤーでの送り迎え」だ。
「合コンで飲んでいる間、何時間も近くで待たせておいて、女の子を送って帰るのは当たり前。運転手は原則的に守秘義務があるから、遊びで使ってもよほどのことがなければ会社にチクられない」(全国紙政治部記者)
そのためか、完全な公私混同の事例も。
「ある記者は、ほぼ毎日ハイヤーで子供を保育園に送ってから職場に来ていた。自分の結婚式で花嫁と移動するために社のハイヤーを使った強者もいます。呼ばれたらすぐに駆け付けるためという建前ですが、その記者は普段から”呼んでもなかなか来ない奴”として有名です(苦笑)」(同前)
黒塗りがあるのは”高収入組”の社の政治部、社会部が中心。産経や毎日は自家用車で現場に駆けつけるなど、格差も大きくなっている。
※SAPIO2014年1月号