プロに入るような段階で、誕生月別に歴然とした発育の差があるとは考えにくい。プロ入り前のチームで、試合に出してもらっているか否かが大きな分かれ目となっている可能性が高い。

 同じような状況は野球にも見られる。日本プロ野球12球団のうち、外国人を除いた選手、監督、コーチの誕生月を集計すると、以下のような分布となった(資料=『全選手名鑑&パーフェクトデータブック』ベース・ボールマガジン社刊)。

●4~6月(330人)
●7~9月(305人)
●10~12月(248人)
●1~3月(176人)

 こちらもサッカーとほぼ同じ状況。月別ではこちらも2月生まれが最少で、次が3月だった。

 プロ野球を各種データから分析した、『プロ野球なんでもランキング』(イースト・プレス刊)の著者・広尾晃氏はこう語る。

「WBCを戦った侍ジャパンの28人の誕生日を集計したところ、4~7月に集中していた。1~3月の早生まれは、3月の阿部慎之助だけ。早生まれ率は3.6%です。プロ野球全体で見ても、選手の早生まれ率は13.4%となっている。

 興味深いのは、高校野球になるとさらにこの傾向が強くなること。甲子園出場チームの中には、早生まれ率が10%を切っているところもあります」

※週刊ポスト2014年1月31日号

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