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2014.03.17 07:00  週刊ポスト

共産党議員 首相が自分を論破したかのようなNHK編集に憤る

「NHKのニュース映像を見た瞬間、『あれ? おかしい』と思いました。実際の質疑では、こういうやり取りをしたわけではないですから。都合のいい部分を切り取って使う意図的な編集の典型ではないですか!」

 共産党政策委員長を務める小池晃・参院議員は、3月4日に自身が行なった安倍首相への国会質問を扱ったNHK『ニュースウォッチ9』の映像を後ほど確認し、愕然とした。問題の場面がこれだ。

小池議員「わが国に対する直接の武力攻撃がなくても、わが国が武力行使できるようになると。そうすると、結局、アフガニスタンのような戦闘地域には絶対行かないといえるんですか。NATO諸国と同じように、集団的自衛権が行使できるようになる可能性があるじゃないですか」

安倍首相「そもそも我が国の自衛権につきましても、必要最小限という制約がかかっている。それは他の国と同じように、集団的自衛権が行使できるということとはこれは違うわけで、明確に違うといってもいいんだろうと」

 いかにも歯切れよく応じているように見える。その後も、維新の会や社民党など野党陣営の質問にズバッと答える安倍首相の答弁が目立つ内容だった。NHKでは、それに先立つ『ニュース7』でも、似たようなやり取りを流している。

 なるほど、これを見れば、安倍首相が完全に論破しているように見える。しかし、実際の国会論戦と見比べてみると、印象は全く違うものになる。

 実はこの首相答弁は、巧妙に編集されたものだった。一連の発言に見える安倍首相の答弁の途中に編集ポイントがあり、その間の発言が端折られているのだ。それは以下のくだりだ。

「(制約は)自衛権全体にかかっているわけですから個別的自衛権にもかかっているわけであります。当然、自衛権全般にかかっていて、個別的自衛権についてもかかっている(以下略)」

 何度も「かかっている」を繰り返し、いかにも結論を先送りしているように見える。しかし、この部分は見事にカットされ、ニュース映像では、安倍首相がテンポよく言い切ったように見える。

 ここでは、集団的自衛権の是非についてはあえて問わない。あくまで問題は、実際の国会論戦とNHKで流れたニュースでは、見た人の受ける印象が全く異なるということだ。放送時間に制限があることはわかるが、それにしても安倍首相に都合のいい場面だけが切り貼りされている。小池議員が憤る。

「こんな編集をすれば、私の質問と意見を安倍総理が論破したと見られても仕方ないでしょう。ノーカット生放送の国会中継もあるから、それを見れば実際はどうだったか分かる。

 が、国民の方たちもそんなに時間があるわけではないから、ダイジェストをまとめたニュースで確認するしかないのが現実です。そのニュースがこれでは、公平性に欠けると言わざるを得ません。政権の広報にしかなっていない。ニュースの意味をなしていないと思います」

※週刊ポスト2014年3月28日号

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