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2014.04.08 11:00  週刊ポスト

愛犬の治療 町の獣医さんと高度治療行う専門医の通い分けを

 優秀な獣医師に愛犬を診てもらうためには、どうやって頼めばいいのだろうか。100人の名医たちへの直接取材をもとにまとめられた新刊『犬の名医さん100人データブック』(小学館)編集部に、知っておきたい「獣医療の仕組み」を訊いた。

「ワクチンや少し具合が悪いときなど、日頃からお世話になる近所のいわゆる“町の獣医さん”は、『ホームドクター』『かかりつけ医』と呼ばれます。こうした獣医師は『1次診療』に分類され、『全体的に広い』知識と技術を持っているとされます」(犬の名医さん編集部) 

 これに対して、難しい病気などで、特殊な検査や、高度な治療をするのが「2次診療」の獣医師である。主に大学病院などがこれにあたる。

「2次診療の獣医師は、『限られた範囲で深い』知識と技術を持っているとされます」(同前)

 飼い主は「1次」と「2次」の両方を、うまく利用することが大切なのだ。通常、1次から2次への連携は次のような流れとなる。これを見てもらうと、人間が病院に通う場合と、ほとんど同じことが分かるだろう。

【1】日頃は1次診療の動物病院で相談、治療する。
【2】1次診療では分からない病気や、治療できない場合は、ホームドクターが2次診療の動物病院を紹介する。
【3】2次診療の動物病院で診断、治療を受ける。
【4】2次診療の動物病院は、1次診療の病院に検査や治療の結果などを伝える。
【5】再び1次診療の動物病院に戻り、治療を継続する。

 この中で特に気にかけたいのが【2】の「紹介」である。なぜなら、「ホームドクターからの紹介しか受け付けない」「飼い主からの直接の予約は受けない」という2次診療施設は、意外に多いからだ。もちろん、2次診療施設が、紹介を重要視するのには、きちんとした理由がある。

「ホームドクターが紹介状に犬の病歴や検査結果を書いて伝えることにより、時間が短縮され、検査の重複を省くことができます。特に全身麻酔が必要なリスクの高い検査を省くことができれば、犬の負担を減らすことにも繋がるのです」(同前)

 また、紹介を通じて1次診療医と2次診療医が、コミュニケーションを取れる点も見逃せない。継続治療は、ホームドクターである1次診療で行なうのが基本。紹介があることで、2次から1次の継続治療への移行もスムーズにいくというわけだ。

 飼い主の中には、「2次診療の獣医さんが優秀なら、その後もずっと診てもらいたい」という人も当然いるだろう。しかし、多くの2次診療施設では、継続的な診察は行なっていない。

「そもそも2次診療の動物病院は数が少ないんです。遠方から訪れる人も多く、継続的に通うこと自体が難しい場合も多いのです」(同前)

※週刊ポスト2014年4月18日号

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