そして今年4月、「すっぱムーチョ」でもノンフライの「さっぱり梅味」と「さっぱりビネガー味」が発売された。1パッケージあたりのカロリーを見ると、ポテトチップスのり塩が330キロカロリーであるのに対しそれぞれ118キロカロリーと117キロカロリー、油分は7割もカットされている。健康志向であることは、これまでと異なるポテトチップスの消費を促しているようだ。
「ポテトチップスはパーティなど大人数がそろう時に買うものになりつつありますが、昨年7月に発売したノンフライポテトチップス『ポテのん』は平日の夜に購入される方が多いんです。1パッケージあたり100キロカロリー強なので、一人で小腹がすいた夜に食べても大丈夫なポテトチップスと受け止められているようです。他銘柄に比べ女性ファンが多い『すっぱムーチョ』も同じように買われる方が多くなるのではないかと予想しています」(前出・丸山さん)
一時は「人類の敵」になってしまうかもと恐怖におののいたポテトチップスメーカーだが、美味しいノンフライポテトチップスの登場によって、健康や美容が気になる人とも友好的に共存できる道が開けたようだ。