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2014.04.29 15:59  週刊ポスト

フランス書院で30万部超えた作品に現編集長代行は衝撃受けた

 日本に官能小説ブームを巻き起こしたフランス書院文庫がこの4月、通算2000作目を刊行した。栄えあるフランス書院文庫の第1作は、鬼頭龍一氏がペンをふるった『叔母・二十五歳』だ。

「鬼頭作品は大ヒットしました。髪や眼の色、体型など日本人とは違う外国人女性が登場する翻訳モノより、黒髪で黒い瞳の日本人美女の訴求力の勝利でしょうね。読者も、そのほうがリアルでエロティックな想像力を膨らませられる。日本人作家ならではの、細かな性描写も読者の支持を獲得できた要因です」(同社取締役でフランス書院文庫編集長のY氏)

 以来、フランス書院文庫は月4冊ペースで刊行していく。そんな中、鬼頭龍一に続くビッグヒットを放ったのが、1985年8月に『女教師・二十三歳』で登場した綺羅光氏だ。自身も綺羅作品の猛烈なファンを自任する、フランス書院のT編集長代行は42歳。彼は熱く語った。

「小学5年生の頃から官能小説を愛読しています。創刊時からフランス書院文庫にどっぷりハマり、編集者となった現在でも、僕はフランス書院の官能小説の熱烈な読者です」

 余談ながら、T氏がフランス書院に入社したきっかけは、彼が痛烈な批評文を同社に送り付けたから。そんなT氏の人生に衝撃を与えたのが、『女教師・二十三歳』だ。同作はフランス書院29年の歴史の中で最大の30万部超えを記録した。

 連綿と続くフランス書院の性愛小説群の色合いは、2つの潮流に類別できる。T氏が解説する。

「ひとつは“凌辱”。まさに『女教師・二十三歳』はその嚆矢となりました。もうひとつが“誘惑”で、これらの両輪はハード路線とソフト路線、辛口と甘口という色分けができます」

※週刊ポスト2014年5月9・16日号

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