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2014.05.12 15:59  週刊ポスト

官能小説の「熟女」の定義に変化 20代後半が40歳前後に

 1985年4月の創刊以来、官能小説のトップランナーとして数多の話題作を世に送り出してきたフランス書院文庫が、この春2000作目の作品を刊行した。29年の歴史を振り返れば、登場人物の年齢設定にも変遷がみてとれる。フランス書院のT編集長代理はいう。

「タイトルをみて一目瞭然ですが、『熟女』の年齢がアップしてきています。昔は20代後半で熟女扱いだったのが、最近なら35歳から43歳くらい。中にはもっと年上の熟女も登場します」

『両隣の未亡人【35歳と43歳】』(雨宮慶)はその代表作だ。また「妻の母」という新傾向も人気を得つつある。フランス書院文庫編集長のY氏が明かす。

「妻が20代なら、どれだけ若くてもその母は40代ですからね。こういう場合は、敢えて年齢を明記しないことも。ただ、40代とはいえヒロインは美魔女ですからご安心を」

 かつては看護婦、令嬢、女子大生、スチュワーデス、女子アナ、キャスターがヒット作の要だった。『新妻キャスター・淪落の履歴書』(高木七郎)という作品もあった。だが、今では彼女たちに「手の届かない女性」というイメージはない。官能小説の女王の座は、俗化と共に崩れ落ちてしまうのだ。なお、かつては『柔壺』(青木信光)という作品もあったが、最近では難しい漢字を使うタイトルは好まれないという。

※週刊ポスト2014年5月9・16日号

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