ビジネス

中年男性の「美容への関心」倍増 ユニセックス商品が増加か

 美容やコスメの話題はかつて女性だけのものだったが、今では男性も関心が「ある」と答える時代になった。20代では65.3%、30代は64.3%、40代が64.9%、50代でも57.9%もの人が美容に関心が「ある」または「少しある」と回答している。2年前の調査と比べると40代で関心が「ある」と積極的な回答をしている人が16.5%から30.2%へと大きく伸びているのが特徴的だ(生活トレンド研究所調べ)。

 男性美容研究家で美容コンサルタントの藤村岳さんは、東京ビッグサイトで開催された美容業界関係者向けの見本市、ビューティーワールドジャパンのセミナーでこの調査結果を示しながら「2年前の調査結果をみたときは、男性による美容への関心は世代間で格差があると分析していました。今では年代格差が崩れているようで、よい傾向ですね」と述べた。

 同セミナーで藤村さんは、男性が美容に関心があると回答できるようになったのは、人々の生活の仕方が大きく変わったからだとしてその背景の解説を続けた。

「忙しさが美徳の時代は終わりました。たとえば、ヒゲは男らしさを象徴するものですが伸ばすとなると手入れが必要です。そのため、忙しく働くことがもっとも尊ばれた高度成長期にさっさと深剃りして手入れ時間を短縮するのが当たり前になりました。最近はヒゲを整える男性が増えましたが、手間をかけることがムダと思われなくなったからです」(前出・藤村さん)

 そして、男女問わず人からどう見られるかが重要になり、身だしなみを整えることが当たり前になったいま、ファッションに比べて美容は費用対効果が高いことも男性が美容への関心を高めている理由のひとつとしてあげられる。

「洋服などのファッションを中心に身だしなみを整えようとすると、数万円するシャツや何十万円もするスーツなど、あわせると大変な金額になります。しかし、美容関連でしたら数千円の洗顔料で効果が得られることも。インターネットが発達したおかげで男性が気になる情報を探しやすくなり、美容や肌ケアが身近なものになりました。そして、今まで無関心層だった男性も美容の必要性に気づき始めています」(前出・藤村さん)

関連キーワード

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン