スポーツ

浅田真央 家族同然のメダリストの誘いでカザフのショー出演

 5月下旬、世界の名だたるフィギュアスケーターが中央アジアに位置するカザフスタンに集結した。カロリーナ・コストナー(イタリア・27才)、ジョアニー・ロシェット(カナダ・28才)、ステファン・ランビエール(スイス・29才)、エヴァン・ライサチェック(アメリカ・29才)…。ソチ五輪銅メダリストのデニス・テン(カザフスタン・20才)が、「オリンピックのエネルギー」と題して主催したアイスショーに出演するためだった。

 その豪華な顔ぶれの中に、「1年休養宣言」をしたばかりの浅田真央(23才)の姿もあった。

「デニスの招待を断ることなどできませんでした。だからこうしてカザフスタンまで来ました」

 現地で行われた会見でそう話した浅田は、笑顔を弾けさせた。その理由についてスケート関係者がこう明かす。

「浅田選手とデニスは、10代のころ、ともにロシアのタチアナ・タラソワコーチの下でトレーニングに励んだ仲。家族ぐるみのつきあいで、とにかく仲良しなんです」

 2011年12月、浅田の母・匡子さん(享年48)が亡くなったとき、デニスは誰よりも早くこんなメッセージをツイートしていた。

《I remember Mrs.Asada watching our practices in Moscow like it was yesterday》(訳:モスクワで真央のお母さんがぼくたちの練習を見ていたのが昨日のことのようだ)

 そして最愛の母を失った浅田には、「スケートをやめたい」と思うほどに落ち込んだ時期がある。その時、彼女は、母のように慕っていたカナダの振付師、ローリー・ニコル氏を訪ねた。

「ローリーさんの自宅で浅田さんは、スケートに追われる生活ではなく普通の生活を送りました。テニスをしたり、ボートに乗って遊んだり、大好きなケーキをおなかいっぱい食べたり…。そんな生活を送る中で、浅田さんは“もう一度滑りたい”と立ち直ることができたんですが、その彼女をそばで見守っていたのがデニスなんですよ」(前出・スケート関係者)

 当時デニスは、自身のツイッターに、浅田や彼女の姉の舞(25才)と一緒に写った写真をアップしたため、フィギュアファンの間では、「いったいどういう関係?」と噂されたことも。

「浅田さんにとってデニスは、いちばんつらいときを支えてくれたかけがえのない人。家族同然ですから、彼の頼みとあっては断る理由はなかったんでしょうね」(前出・スケート関係者)

 ちなみに、同ショーに浅田は、高橋大輔(28才)とともに出演していたこともあって、フィギュアファンの間で話題となっており、日本から弾丸ツアーで現地入りする人も多数いた。同ツアーに参加したフラメンコ舞踊家の野村眞里子さんがこう振り返る。

「浅田選手は『SMILE』の演技で、観客席にいる私のところまできて、握手をしてくれました。柔らかい素敵な手でした。ショーの後はデニス選手のお母さんの計らいで、デニス選手、浅田選手、高橋選手たちと一緒に写真を撮ってもらいました。本当に夢のような時間でした」

 浅田にとってもこの夜は、かけがえのない時間だったに違いない。

※女性セブン2014年6月19日号

関連記事

トピックス

真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
優勝11回を果たした曙太郎さん(時事通信フォト)
故・曙太郎さん 史上初の外国出身横綱が角界を去った真相 「結婚で生じた後援会との亀裂」と「“高砂”襲名案への猛反対」
週刊ポスト
伊藤沙莉は商店街でも顔を知られた人物だったという(写真/AFP=時事)
【芸歴20年で掴んだ朝ドラ主演】伊藤沙莉、不遇のバイト時代に都内商店街で見せていた“苦悩の表情”と、そこで覚えた“大人の味”
週刊ポスト
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
韓国2泊3日プチ整形&エステ旅をレポート
【韓国2泊3日プチ整形&エステ旅】54才主婦が体験「たるみ、しわ、ほうれい線」肌トラブルは解消されたのか
女性セブン