節電で、家電のスイッチをこまめに切る人が増えたが、エアコンは頻繁にオン・オフしないほうがお得という。大手住宅メーカー勤務後に独立し『All About』家電ガイドの戸井田園子さんは、こう説明する。
「最近のエアコンは、室温が安定していれば1時間200Wh程度しか消費しませんが、スイッチを一度切ってまた入れ直すと、立ち上がりに900Whを要し、室温が安定するまで急速運転を続けて消費電力が上がります。たとえばいったんスイッチを切り、30分後にまたスイッチを入れて30分運転するのと、1時間つけっ放しにするのでは、1か月の電気代が12~61円差に。短時間なら、むしろつけっ放しのほうが節電になります」
一方、こまめにスイッチを切るべきなのが、炊飯器。
「わが家では、朝炊いたご飯を小分けにして冷凍庫に入れておき、レンジでチンして食べます。炊飯器で保温するより、ずっと節電になります」
家電によって、異なるスイッチの切る・切らないの使い分けも覚えておきたい。
※女性セブン2014年6月26日号