相手を絶対服従させ、恐怖で支配して最後に金を搾り取る――経営者夫婦が逮捕された福岡・筑後市のリサイクルショップ殺人事件。行方不明になっていた元従業員・日高崇さん(当時22才)を殺害したとして、福岡・筑後市でリサイクルショップを経営する中尾伸也容疑者(47才)と妻の知佐容疑者(45才)が逮捕された。
生まれは瀬戸内海に浮かぶ人口2000人あまりの離島で、「私、村上海賊の末裔なの」と千佐容疑者は自慢げにそう周囲に話していたという。
その知佐容疑者が、冒頭の故郷の瀬戸内海の島を離れたのは、高校卒業間近の18才春のことだった。そのきっかけは「妊娠」だったという。
「お父さんは島で塗装業を営んでいましたが、そこで働いていた若い男性従業員と、駆け落ち同然で家を出たんです。その直前、“妊娠したから中絶費用がいる”と言って、友人たちから数十万円のカンパを集め、そのまま行方知れずになった」(同級生)
彼女は本当に妊娠していたのか。
「お父さんは厳しい人だったから、従業員とつきあっているのがバレて怒られるのが嫌で出て行ったのか、それともきょうだいの面倒を見るのに疲れて、男を口実に使ったのか…。いずれにしても、本当は妊娠なんてしていなかったんじゃないかと思う」
と話す同級生もいれば、「彼女だったら、妊娠していても驚かない」
と言う同級生もいる。仮に妊娠していたとして、お腹の子は中絶したのか。もし出産していたとしたら、その赤ちゃんはどこへ消えたのか――。
「その従業員と一緒に大阪に行ったとも、尾道に行ったとも噂されていますが、駆け落ち後の彼女の足どりはわかりません。出産しているなら中絶費用として集めたカンパは何に使われたのか…」(同級生)
生まれていれば子供はすでに26~27才になっている。いずれにしても、そのとき島を離れたことが知佐容疑者にとって転機となったことは間違いない。
※女性セブン2014年7月10日号