国際情報

ワーホリビザ厳格化でガールズバーで働く若い韓国人女性増加

 東京の繁華街に今、若い韓国人女性が働くガールズバーが急増している。その一軒を覗いてみると、コの字型のカウンターに入った10人ほどの若い女性たちがカタコトの日本語と英語を交えながら、サラリーマンたちと楽しそうに会話していた。かなり繁盛している様子でリピーターも多いという。店の関係者が明かす。
 
「実は店に若い子たちが増えたのは、ワーキングホリデービザの厳格化のおかげなんですよ」
 
 ワーホリ制度は二国間協定により相手国の若者に自国で一定期間の休暇を過ごすことを認めるもので、滞在費を補うための就労も認めるビザが発給される。日本と韓国との間では1999年から実施され、18歳以上25歳以下が原則だが、実際には30歳まで認められてきた。
 
 ところが、今年4~6月期の26歳以上の審査合格者はほぼ0%と、一気に年齢制限が厳格化されたのだ。
 
 その理由について韓国聯合ニュースは、〈ワーキングホリデーを口実に日本の遊興場で働き摘発されたケースが非常に多いため、日本政府が措置を取ったとみられる〉と報じている。
 
 実際に昨年6月には、ワーホリビザで日本に入国し、風俗店で働いていた28歳の韓国人女性が逮捕される事件が起きている。で、ガールズバーのガールたちも大幅に若返っているというわけなのだ。
 
 同ビザは風俗店で働くのはNGだが、ガールズバーはあくまでも飲食店扱いなのでお咎めナシ。韓国人女性の間で人気のアルバイトとなっている。
 
「ワーホリで来日する女性は身元や学歴が厳しく審査されるので良家のお嬢様が多い」(ビザ申請代行業者)
 
 お役人の規制強化はだいたいロクなことにならないが、今回は意外な経済効果を生んだようである。

※週刊ポスト2014年7月25日・8月1日号

関連キーワード

トピックス

水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン