国内

日本人作り上げた第一の資質は皇室による精神的統治と櫻井氏

 この夏で終戦から69年を迎える日本。櫻井よしこ氏が、日本人が今考えるべきことについて言及した。

 * * *
 世界が混沌とするなか、米国の国力が相対的に低下し、オバマ大統領は昨年9月、アメリカは世界の警察官ではないと国民に向けて演説しました。その間隙を縫うように中国は、国際法を無視して力ずくの膨脹を図っています。その脅威にどう対峙するかは日本の喫緊の課題です。本来、日米と民主主義、法治主義などの価値観を共にするはずの韓国までも歴史問題で中国の側に立ち、世界中で事実に基づかない反日キャンペーンが展開されているのは残念でなりません。

 この難局を打開するために我々はどうするべきでしょうか。それは中国のように法を無視して力を誇示するのではなく、ましてや韓国のように嘘をまき散らすことではありません。まず何よりも、私たちにもともと備わっていた、内なる力を取り戻すことでしょう。

 具体的にいえば、日本の文化や歴史を知り、日本人の誇りを取り戻すことです。

 かつて米国の政治学者、ハンチントンが指摘したように、日本は独自の文明を古から育んできました。そのことを改めて認識するよい機会となったのが、高円宮家の次女・典子さまと出雲大社の祢宜を務める千家国麿さんのご婚約です。

 天皇家は天照大神の子孫、神武天皇を初代とし、125代にわたって万世一系の血筋を保ってきました。一方の千家家は天照大神の次男である天穂日命を祖先とし、出雲大社の神事を司る出雲国造を84代にわたって務めている家柄です。

 2700年の時空を超えて皇室と千家家が結ばれるこんなフェアリーテイルが実現する国は、世界に唯ひとつ、日本しかありません。

 習近平主席は中国5000年と言いますが、それはあの土地にさまざまな民族が入れ替わり立ち替わり入ってきて王朝を築き、易姓革命という興亡と殺戮の歴史を繰り返してきただけのことで、継続性はありません。

 世界には27の王室が存在しますが、皇室に次ぐ歴史をもつとされるデンマーク王室でも約1000年、その他の王室は数百年です。他国から来た国民とは民族が違う王家もあります。

 他国の王室が武力や財力によって王位を勝ち取り、権力によって国家を統治してきたのに対し、日本の皇室は神話の時代を源流とし、日本人の心の拠り所として国民統合の求心力になってきました。いつの時代も、国民との距離の近さと、心を通い合わせることが皇室の基本です。日本の国柄、日本人の特質を作りあげてきた第一の資質は、皇室による精神的な統治に他ならないと思います。

※SAPIO2014年9月号

トピックス

大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
岸信夫元防衛相の長男・信千世氏(写真/共同通信社)
《世襲候補の“裏金相続”問題》岸信夫元防衛相の長男・信千世氏、二階俊博元幹事長の後継者 次期総選挙にも大きな影響
週刊ポスト
女優業のほか、YouTuberとしての活動にも精を出す川口春奈
女優業快調の川口春奈はYouTubeも大人気 「一人ラーメン」に続いて「サウナ動画」もヒット
週刊ポスト
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン