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2014.08.28 15:59  週刊ポスト

ジョジョカン作家「男向けではない」と何度もダメ出しされる

 男性目線とは全く違う、新しい官能文学が生まれている。作家も編集者も営業もすべて女性が担う「女性による女性のための官能=ジョジョカン」だ。男性が読んでも鼓動が増し、下半身が熱くなる描写を綴るジョジョカン作家たちは滅多にメディアに登場せず、プロフィールは謎に包まれている。

 今回、ジョジョカンを生み出したフルール文庫(KADOKAWA)が誇る売れっ子美人作家3人(草野來氏、斉河燈氏、中島桃果子氏)が集結。創作の秘密を特別に明かした。

中島:皆さん、ジョジョカンならではの描写の苦労も多いんじゃないかな。とりわけ、セックスに関する言葉の選び方には慎重になりますよね。

 私なんか、膣とか勃起なんて直接的な表現とか、巻き貝、アワビ、蛸(たこ)などの魚介類の比喩をつい使ってしまって、編集者から何度も「男性向けAVじゃないんですよ」と注意されたもん(全員爆笑)。

草野:動物や魚じゃなくて、美しい草木とか自然現象に喩える。

中島:汁は絶対にダメ、露(つゆ)でなきゃ。膣じゃなくて花唇、愛液は春水(はるみず)。オナニーは淫惚雨(みだぼれ)という具合。

斉河:ジョジョカンではヒロインが処女というケースも少なくないですね。

 私の作品にも処女のヒロインが登場しますが、主人公が新たな価値観を発見するブレークスルーとセックスは通じるものがあると思っています。

 ヒロインがヒーローと身も心もほぐしていくプロセスを踏んで、自分の思い込みを突き破って相手や自分の人間性を理解した瞬間に、処女を捨てるんだなって。

草野:こういう過程をしっかり描くと、ジョジョカン読者は本当に喜んでくれますね。

●草野來(くさの・らい/37歳)
フルール文庫『私があなたを好きな理由』でデビュー。近著に『Dr.高間の発情診察~仔猫のように抱きしめて~』、電子書籍版で『ブレンドティーは恋の味』など

●中島桃果子(なかじま・もかこ/35歳)
滋賀県出身。2008年、『蝶番』で新潮エンターテインメント大賞を受賞。フルール文庫から『艶蜜花サーカス』を上梓。ウェブ小説マガジン「フルール」で『甘滴恋情事』を連載中

●斉河燈(さいかわ・とう/年齢非公開)
群馬県出身。『恋するデザイン』でデビュー。フルール文庫から『恋色骨董鑑定譚~アンティーク・キャラメリゼ~』『恋色骨董鑑定譚~クラシック・ショコラ~』を上梓

※週刊ポスト2014年9月5日号

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