• TOP
  • 特集
  • ジョジョカン作家の性表現 軟体動物にたとえるのは絶対NG

特集

2014.08.31 15:59  週刊ポスト

ジョジョカン作家の性表現 軟体動物にたとえるのは絶対NG

 女性による女性のための官能=「ジョジョカン作品」は、性器をいかに女性に受け入れやすく表現するかで苦心を重ねている。

 本誌はジョジョカンを生み出したフルール文庫全作品に目を通し、言い換え表現を調査。作家が腕を組み、額に汗して生み出した「ジョジョカン性器表現辞典」を紹介しよう。

 まずは女性器から。男性作家が多用しそうなイソギンチャク、アワビ、赤貝、ミミズ、タコ壺といった軟体動物にたとえるのは絶対にNG。肉襞、生肉、割れ目、濡れ穴、淫口といったストレートな描写も女性は嫌悪感を催すようだ。

 穏やかで美しいイメージをもった、花や草木から連想させるのがポイント。花弁、花唇、花孔、花壺、花房といった、「花」を冠する表現は作家を問わず頻出する。

 花には蜜がつきものというわけで、花蜜、蜜壺、蜜口、糖蜜をたたえた花弁、蜜腺のほとりと言い換える手法も目立つ。

 女性器をフルーツにたとえたのが、無花果(いちじく)の熟れた入り口、桃色の果肉、ふくれた果実など。とはいえ、ザクロやマンゴーといった形状的、発音的に類似した果実は見当たらない。

 売れっ子のジョジョカン作家陣も凝っている。熱情の滾(たぎ)り(中島桃果子氏)、指よりもはるかに存在感のある熱(草野來氏)、重い塊(斉河燈氏)などがそれだ。

 特に中島氏は『艶蜜花サーカス』の巻末で、用語解説を掲載。

 女性が性交による快楽を感じた時、体からこぼす水のことを春水(はるみず)、誰かを想って自慰行為に没頭した時にこぼす水のことを惚雨(ほれさめ)、自慰行為自体を淫惚雨(みだぼれ)と造語している。

 今日もまた女性作家たちの格闘の末に新しい官能表現が生まれている。

※週刊ポスト2014年9月5日号

関連記事

トピックス